京都・雪と紅葉
2012年12月10日(月) 雪  ときどき 晴れ
今年の紅葉は例年より少し早く、11月下旬、三連休最後の日曜がうまく晴れて、紅葉も人出も最高だったそうです。
紅葉時の東福寺に行ったことがないという妹と一緒に、少し遅くはなったけれど、どんな景色が見られるかとわくわく、前夜京都泊まりで行ってきました。散り残った紅葉も敷き紅葉も期待通りの鮮やかさ。雪がちらつく中歩き回った東山界隈はすばらしかった。 人が少なく、ゆっくりできて、妹と泊りがけの観光は今回が最後になるかもと思いながら、楽しい1日を過ごしました。

 東 福 寺 







 無 鄰 菴 

‘むりんあん’と読むちょっと変わった庭園に行きました。
東福寺の門前に待っていたタクシーに乗って南禅寺に向かう途中、疎水の分流という感じのステキな柳並木の川沿いを走りました。左側に続いている板塀は、明治の元勲山縣有朋の別荘跡で洋和式庭園になっていて、入って見られると運転手さんが教えてくれたので、いったん南禅寺門前まで行ったけれど、歩いてちょっと引き返して入ってみました。 妹はなかなかに好奇心探究心旺盛、珍しいところに行きたい意欲まんまんで、この頃体力とともに気力も減退気味だった私も、うれしくなってついて歩きました。

東山を借景とした、コケと芝生がある珍しい回遊式庭園 コケは青々(芝生は下の写真のように枯れ色)
一番奥には三段の滝
水は疎水から引いていて、庭をゆっくり、あるいはさらさらと音立てて早く流れ、
この後、3軒の民家を通って疎水に戻っていくらしい
カモは疎水から飛んでくるそう
今日はカルガモとマガモ、
ときにはアオサギ、シラサギもくるとか
お茶をいただいた座敷
ガラス戸も障子も開けて庭が見えるのはいいんだけど
寒かった
写真をクリックすると大きい画像が出ます

シャンデリア、カーテン、椅子テーブルの洋間だけど、襖絵のような壁と枡天井が純和風




 琵琶湖疏水とインクライン 

琵琶湖との水位高低差をインクライン(傾斜鉄道)で解消
レールの上の台車に30石船をのせて走らせたという
今は桜並木が続く花見の名所
疎水河原に巨大な像、‘巨大な輝き’
水門を開ける男とあふれる水のエネルギーをあらわす


上2枚は無鄰菴そばの疎水にあり、下6枚は南禅寺奥の水路閣の上から歩き始めて上流の水門まで。水門右手に今は蹴上疎水公園があり、インクライン跡に続くらしい。

水路閣 写真をクリックすると大きい画像が出ます
上流の水門まで約500メートル歩きました                       こちらは帰り、同じところを通りました
妹も私も右側歩道の崖が怖くて、左側を気をつけて、結構速い流れを見ていると吸い込まれそうでなるべく目をそらして
水門に着きました、鉄柵で近寄れません




 南 禅 寺 

三門
水路閣の上に上がったところにある鐘楼




 お昼は湯豆腐 

南禅寺といえば湯豆腐。だけど、もう50年近く前、狭い座敷に何組も押し込まれて食べた湯豆腐のまずかったことが忘れられず、おいしい店を知らず、以来、何度南禅寺に来ても湯豆腐を食べたことがありません。 今回は、以前妹が知人に連れられていっておいしかったという店・順○に予約を入れ、湯豆腐会席・レディスプラン(1ドリンクサービス)をいただきました。おかげで昼間っから熱燗で、おいしいねぇ、お酒はやっぱり日本酒ねぇ(これは私だけ)。かくて、呑んべぃ姉妹、本日一番のお楽しみイベントは大盛会で進んだのでありました。

先附と口取り(前菜)
ゆず茶入り自家製豆乳、
穴子の八幡巻、
くわい、絹さや、菊菜、
きくらげ、菊花の和え物
柿とこんにゃくと大根の
白和え、あん肝豆腐とおくら
鯛の煮凝り寿司、
河豚の煮凝り
向附と焚合せ

マグロと鯛のさしみ

蕪蒸し(鰻、百合根)
焼物

鰆の味噌焼き、

海老芋
温物


ゆどうふ
(写真なし)

お腹いっぱいで
食べられず
田楽と酢物
二色田楽、
赤貝、鳥貝、帆立
止椀
炊き込みご飯、
赤出汁
水物
豆乳プリン、黒豆、
メロン


食事の席から見える庭




 平安神宮まで歩く 

お腹はいっぱい。お酒もちょっとだけおかわりして、いい気分。腹ごなしと酔い覚ましに散策。2年前に奈良でお昼の湯豆腐を食べた直後タクシーに乗って私が気分悪くなり、着いた新薬師寺で困ったことになったのを、 妹が覚えていたのでしょう。そのときのことなんておくびにも出さず、ちょっと歩こうかと平安神宮まで歩いたのでした。
湯豆腐の店に行く前にも、予約までの時間、しばらく散策。哲学の道からちょっと外れた、別の疎水らしいところを歩いて、こちらのほうが静かで自然で哲学の道らしい雰囲気だと喜んだのでした。ぐるっと回っている感覚はありましたが、なんと、このあたりかと路地をめぐって表通りに出たら、ちょうど湯豆腐のお店の横でした。 妹のいうとおり歩いていてそうなったので、彼女の方向感覚は大したものだと、もう私にはなくなってしまった勘が活きていてうらやましい。

応天門 大極殿




 雪と紅葉の京都歩きは楽しかった 

今日1日よく歩きました。
よく知っているところ、全然知らなかったところ。この続きはどうなってるのかなと思っていた南禅寺奥の水路閣から上流を歩いたり、哲学の道の続きのような裏通りの路地を歩いたり。 本当に楽しかった。
杖ついてゆっくり歩くのに付き合ってもらって、痛くならず疲れずでしたが、翌日未術足の股関節がジンジンと痛くなってちょっと心配しました。
だけど大丈夫。2日目には痛みはなくなり普通になりました。
1日中雪で遅れ加減だった新幹線がやはり夕方もまだ遅れているところを、妹は元気に帰って行きました。私から誘った今回の京の旅でしたが、遠くからやってきた妹がホスト役をになって、私が客のようでした。足が弱いだけじゃなく、気が利かない姉で、申し訳ない。
でも、楽しかったぁ〜。