2007年5月8日(火) 晴れ
冬の間、股関節痛のため、ハイキングと旅をやめ、奈良の有名無名のお寺めぐりを楽しみましたが、時は新緑、外遊びの季節。せめて緑の中に身をおきたいと、六甲山の西の方、森林植物園に出かけました。
ここへ初めて来たのは、ハイキング仲間と布引の滝からトゥエンティ・クロスを経て、道なりに歩いているうちに東門から自然に入ってしまっていたというのんきなものでした。その日は水曜日で植物園は休み。整備や掃除のおじさんたちに時々会うだけで、静かだしただだし、なんという幸運とおばちゃん3人で半日遊ばせてもらいました。
ただまぁ、往きはよいよい、帰りは怖いを文字通り体験することになって、あるはずと思っていたバスが土日にしか運行されず、ましてや休みの日。来たときの川を何度も渡渉するルートなんて夕方からは危なすぎ。やむなく歩いて下りることにしたのはいいけど、最初は車の道、途中からはハイキング道を教えてもらって、暗くなった山を怖い怖いと下りたのでした。
今は、神戸電鉄北鈴蘭台駅との間を無料シャトルバスが1時間に1度往復してくれています。
ちなみに神戸の公共遊び施設は基本的に水曜日が休み。須磨の水族園もこれで一度無駄足になったことがありました。
上の写真は、正門(北門)から入ってすぐの北米原産ラクショウの林です。
今までに何度も来ていますが、化石木が生きた木と一緒に外に展示してあるのは気がつきませんでした。入ってすぐの建物は、展示館になっていて、いわば植物の博物館。何度来ても楽しめます。
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写真をクリックすると拡大画が出ます |
セコイアメスギの化石木 |
日本にもこんな大きな化石木があったのですね |
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ヤナギ科の化石木 |
マンサク科フウノキの化石木 |
化石木と生きたセコイアメスギやヤナギの林 |
今はちょうどツツジとシャクナゲの開花期ということで、喜び勇んでツツジシャクナゲ園へ行きましたが、早すぎたのか遅すぎたのか、ツツジはまるで咲いていないし、シャクナゲも少ない。アジサイのころの見事と言うほかないここでの景色を何度も見ているから、ちょっとがっかり。
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ヒメウツギ |
ベニドウダン |
それにまぁ、顔のまわりをブンブン飛び交う虫の群れがうるさくて、サングラスをかけてもうるささは変わらず、農薬をあまりかけていないのだなと安心ではあるけれど、この時期の山は虫の季節。次に来るときには、虫除けグッズを忘れないようにしなくては。そんな当たり前なこともすっかり忘れていました。
山での虫といえば、真夏に女人高野と呼ばれる高野三山を歩いたときは大きなヤブ蚊がワンワン湧いていてひどいものでした。三山をぐるっと巡って人っ子ひとり出会わず、地元の人によくまぁこんな時期に山に入ったねと驚かれたほど。その年はまだましだったそうで、ふくよかですっかり蚊に好かれてしまった同行の友人のおかげで私はあまり刺されず助かったのですが、それでも大変でした。
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アズマシャクナゲ(時間がたつと白っぽくなるよう) |
ホソバシャクナゲ |
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ツクシシャクナゲ |
シャクナゲの違いについて説明板
写真をクリックすると拡大画が出ます |
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足元に小さい花が見えますが、薄暗い林の中でサングラスをかけていて、よく見えません。
しゃがんでよく見たら初めて見る小さいスミレ、
ニョイスミレじゃないですか。うれしっ!
名前は匂いではなく、葉が仏具の如意に似ているからだとか
ところで、如意ってどんなもの? |
森林植物園のホームページに、天津の森のシロヤマブキが咲いているとあったので、虫にまとわりつかれながらしばらく歩きました。
平らな普通の道を歩くのにこんなに遅いなんて自分でも驚きました。ビッコひきひきは前からでしたが、筋肉がずいぶん弱くなって、公園のようなところを散歩するのもこれからはむずかしそう。
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ホオノキ |
ダイオウマツ(北米) |
セイヨウシャクナゲ
シアトルの森の隅にあった
なんとも派手で鮮やかな色
日本のわびさびからは遠い色 |
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北米原産、ダイセキナンと書いてある、右も?
同じ植物なら、左は新芽?それとも雄花?右は花のつぼみ、ね? |
ゆっくり歩いてやっと天津の森に近づいたところにシロヤマブキが咲いていました。その後ろにリキュウバイ、シジミバナも。あまり人のいない園内でしたが、同年代のご夫婦らしいふたり連れさんのあとをついて写真を撮ってまわりました。
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ウンナンオウバイ |
アケビ |
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天津の石でしょう、きれいな層が出ています |
シダレエンジュ
中国の絵画や工芸品によくこんな姿の木を見ますね
実際にある木をモデルにしているんですね |
天津の森からは、他にはどこもまわらずに一番近道で、アジサイが両側を埋め尽くすメインの通りを北門へ帰りました。
あじさいの花の頃また来たいけど、その頃歩けるかなぁ。
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