も み じ の 箕 面
2005年11月25日(金) 晴れ
2005年秋紅葉、近場散策第5回。大阪でもみじの名所といえばここといわれるほど箕面は昔から有名な紅葉観光地。以前は野生のサルを餌付けして、観光名所にという意図だったらしいが、サルが傍若無人に、人の食べ物をとったり、襲ったりするようになって、少しずつ餌場を山のほうへ移して、今ではほとんど出てこなくなったようだ。小さな群れがいたが、誰も餌をやる人はいなくて、サルもおとなしく木に登ったり歩いたり。
紅葉ははじまっていたが、最盛期はあと1週間から10日後くらいだろう。渓谷沿いにもちろん昔植栽されたカエデだけれど、古い大木はみごとな枝振りで、ほっそり若い木は紅葉の色合いも若々しく、それぞれにため息の出るような美しさ。絵画や着物の柄に描かれたにっぽんのデザインそのまま。繊細でやさしいもみじたち。
阪急箕面駅から滝までは2.8キロ。幅の広い舗装遊歩道は渓谷の右岸につけられていて、ほとんどの人はそこを歩くが、左岸にも道がついていて、私は10年ほど前に教えられてから、大体そこを歩く。以前は山道そのものだったが、今はすっかり石段で整備されている。石段はイヤだが、カエデの古木を間近に見られる好きな道だ。

上の写真で女性ふたりが柵にもたれてゆっくり静かに
前のもみじの林を眺めているのが、とてもいい感じ。
いつも会っているのか、久しぶりに会うのか、こういう場所では
女性も男性も、ふたり連れさんたちはとても楽しそうに
会話を楽しんでいて、それもほほえましいのだけど・・・
渓谷にはり出すように建てられた何軒もの食べものやさんの前を通って、遊歩道の突き当たりに滝。雨が降っていないからか水量少なく、そばのもみじの色合い鮮やかじゃなく、ちょっと残念でした。
この滝へは、すぐ上に広い道路が通っていて、車で来て簡単に降りてこられるから、歩いてきた人だけじゃなくて結構な人数が滝のまわりで休んでいる。平日でもこれだもの。明日とあさって、土日はどんなすごい人だろう。
ほとんど毎年、この時期にはここへ来るが、毎年同じように最高の紅葉を見られるわけではない。武庫川渓谷の廃線跡ハイクでも感じたけれど、あまりきれいじゃなかったと不平を言うのではなくて、最高のときに出会えたことがあったのなら、その幸運を感謝すべきだと気がついた。
不平不満の多い人間だから、なかなか感謝という風に考え及ばない。だけど徐々にでも感謝感謝ですごそうよ。