

食欲はある。大いにある。よく食べる。汁だけというよりつぶされたり粉砕された本体を、ぷるっぷるっと首を振り回してまわりに飛び散らしながら食べている。
口の周囲に餌のかけらがつくので、手をなめてその手で口のまわりを撫でまわしてきれいにしようとしているが、鼻の頭や口先に残っている。
ティッシュでふき取ると嫌がるけれど、やはりその方があとがきれい。
排泄もできている。ウンコが出なくて吐いてまわるということはほとんどなくなった。最後の一粒が出きらなくてトイレから出て首を振り回したり吠えたりすることはあるが、すぐに取ってやれば問題はない。
たまにどこかにコロンと転がっていることもある。
オシッコが問題。前足だけトイレに入れてするので、オシッコ全量がトイレの外。それが毎回で敷物と床の掃除でくたびれたと感じていたが、本当の問題は、回数が増えたこと。
元気なときは1日に2回〜3回くらいだったのが、最近は7回〜10回くらい。これは異常に多い。腎機能が相当悪くなっていると思っていたら、ついに左腕が右腕の3倍ほどに膨れた。おそらく尿毒症。
オシッコをトイレからはずしてするのは『トイレ=痛い』思いを猫なりに外なら・・・と考えてのことだという。
昨夜、廊下真ん中の壁際に置いた猫トイレの両側に猫トイレグッズ入れ(普通のゴミ箱)と段ボール箱を置いてみたら、オシッコはかろうじて中にしてあった。トイレ自体を嫌がっていないのならありがたい。
食べてオシッコして寝ての繰り返しだけど、寝る場所はあたたければいいというわけじゃなくなった。レンジでチンする湯たんぽ付きシートクッションは気に入らず、 昨年まで使っていたホットマットを椅子に敷く方式。ただ、この夏初めて玄関のタイル床の上で寝るようになったのは、冷たいのが気持ちいいからなのだろう。 さすがに今はタイルでは寝ないが、ソファの革の冷たさ具合がいいらしくて、つれあいにのいてくれといってでも乗っていく。
昼間ときどきと夜は、ホットマットに何重にもカバーをかぶせてほんわかしかあたたかくないところでも寝ている。はじめ、時間にしたら30分もそこにはいなかったので、 たて半分にシャーリング加工のバスタオル(爪が引っかからないように)を4つ折にして敷いたら、上半身をバスタオル側(ほとんどあたたかくない)にしたり、逆に上半身をあたたかい側にしたり、かなり長時間寝るようになった。ねじれたような寝姿やお腹をなでたときにクッとかキュッとか鳴ったり、何の内臓かころころに丸くなったのが手に当たったり、腎不全のかなり進んだ症状らしい。少しでも冷たい方が気持ちいいのなら、自分で動ける間は好きなところに行ったらいいからね。
最期まで家で看取ると思っていても、こちらがだんだんつらくなってくるんだなぁ。猫は、人間なら意識朦朧、混濁するような状況でも、普通に食べて寝てができるものらしい。腎臓にいい餌の回数を増やすようにしたが、どうしてもそれを食べないで他の餌を欲しがったら、延命の逆になるかもしれないけれど、そうしてやりたいと思う。
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