
07月4年30日
こんなに小さかったんだ。
早朝の大喚きに我慢が切れた日は、当然、ピーターは怖いおかあさんを避ける。こちらも近づかないように、餌をやって、トイレの掃除をして、世話をするだけ。
翌日の夜になって、やっと私のベッドに上がってきたときに、いつもは何かしら話しかけながら相手するのを、黙って軽くなでていたら、ピーターの小ささに今更ながら気がついた。こんな小さい頼りなげでいたいけな動物に、我慢が切れたからとおしおきのようなことをしてしまった。かわいそうに。冷たい人間に飼われる動物の悲哀。年老いて、自分で年老いたことも分からなくて、本能のままに早朝喚きまわっているだけなのに。
普段どんなにエラそうなことを言っていても、何かあったときにその人間の本性が現れる。これがおかあさんの本性。ごめん。
07年4月25日
今日も今日とて、早朝から大騒ぎ。まだ薄暗い4時半頃から始まった。
あまり大騒ぎなので起き上がってマッサージをしたり、以前の寝る前の儀式、しっぽたたきをしたり。それでもこちらも眠い。横になると、どんと勢いをつけて飛び乗るということが3回あって、それでなくても、どことはっきりは分からないけれど、寝返りを打つと腰やら股関節のあたりやらが痛くて、かわいい、うれしい、我慢と思っていた我慢が切れた。
病院に行くときに使う猫かごにいれて玄関に置いた。入り口の蓋を止める仕掛けがとても甘くて、中でちょっと力を入れればすぐ開くと分かっていたし、ほんの少しのつもりで置いていたが、自力で開けることはしなかったようで、次男に開けてもらっていた。
その次男のことば 「信じられない。かわいそうと思わないのか。」 よーくわかっている。猫は狭いところに閉じ込められるのが大の苦手。怖がるに決まっている。せめてもう少し広いところ、ほかの部屋に入れてやればいいじゃないかと言われる。おしっこされると困ると思っちゃったんだよね。猫のおしっこの臭いは強烈で一度ついたらもう消えないといってもいいくらい。玄関マットならそれを処分すれば済むから。
いやいや、分かっています。そういう問題じゃない。だけどねぇ、一昨日のあの平和な時を一度経験すると、簡単に我慢が切れちゃうんだわ。今日はあまり私に寄ってこなかった。忘れていないようだ。明日の朝が怖い。我慢の切れる自分が。
07年4月23日
今朝、まったく猫が鳴き喚かなかった。
いつも喚いているころに何故か一度目がさめて、見回したら、私のベッドの足元で丸くなってぐっすり眠っている。足に乗っているわけでも背中をくっつけているわけでもなくて、人肌恋しいというほどではないけど、あたたかさがちょうどよかったのだろう。
この頃こういうことがたまにある。静かにゆっくり眠れる朝。天国だなぁとよろこんでまた一眠り。1時間ほどで猫の起きる気配でこちらも目が覚めた。
要は、気温の問題なのか。あたたかいホットマットを椅子にL字形において、2段階にしか切り替えられないので、熱すぎると感じるときには、フリースを1枚掛けて調節していたし、本当に寒いときには、猫の椅子のすぐそばに、オイルヒータ―を置いて、空気をほんわり暖めていたんだけどなぁ。
つまり、これからは早朝のあの大騒ぎはなくなるというわけ? それならうれしいなぁ。
07年4月15日
ピーターがここ4日ばかりほとんど何も食べていない。
腎臓にいい餌の方は粉だろうが中引きだろうがもちろん全粒では見向きもしなくなった。大好きなかつおの高級餌をやってもにおいも嗅がなくなった。元気がないかといえば全然そんなことはなくて、1日に何度も2階から1階へ往復している。私が1階にいるときとは限らない。夜明け時の大声で吠えまくる大騒ぎのときには、何度往復しているだろう。
今朝、眠れないままに相手をしたり横になったまま様子を見ていると、片時もじっとせずに夜明けを迎えて、夜が明けても、私を起き上がらせたいという感じの動きが続く。腕や頭など出ているところをざらざらの舌でなめまくる。カバーを頭からかぶるとどーんと勢いをつけて胸の上に乗る。横向きに寝ていても、腕やわき腹に乗って、どかどかと歩き回る。それを私が起き上がるまで続ける。
その必死の様子は神がかりのようで、先祖がえりを思わせる。そのうちに私も起きるが頭がボーとしていつも寝足りない。さっき、かつお餌にお湯を足して混ぜたら、汁を飲んで、しばらくしたら餌本体も少し食べた。ウンコは4日間なし。おしっこは今日はまだ。
2日前にまた獣医に連れて行ったが、いつものように抗生物質とステロイドの注射2本。きっと飼い主の気持ちに応えてとりあえずの痛み止め、炎症止めとして、他に方法がなくての処方だろう。絶対安全と言えるわけではないが、今悪いところをほうっておくよりは・・・というだけの説明だったけれど、同じ手当てを4回。今回食欲は戻らなかった。他に副作用というほどのものはまだわからないが、根本治療をしているわけじゃない。歯槽膿漏かどうかも明言されていない。高齢猫ということで対症療法が効く間はそれでということだろうか。要は、延命治療なわけだ。
消化器の不具合、下痢とか、吐き気とかひどい副作用にならないうちに、もう注射は止めようと決めた。苦痛が長引くのならかわいそうだ。食べないともう長くは生きられないと思えて、見ているほうはつらいが、あまり食欲がない状態が続いて、少しずつ体力もなくなっていくのなら、老化と思うことができる。この後先祖がえりで大騒ぎが続いても、相手をする覚悟はある。痛い苦しい思いをあまりしないで欲しい。
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