
07年11月21日
この間歯医者に行くときに夙川の桜の葉がきれいに真っ赤になっているのに気づいて、翌日ゆっくり見に行こうと思っていたのに、家に帰るとそんなことは忘れて、グスグス涙ぐんでばかりいたよ。
今日別の用で少し遠くまで自転車で出かけた帰りに、早く用が済んだので、河口にまわって夙川をさかのぼって帰ってきた。海を見ても、この秋はじめてのカモやユリカモメを見ても、きれいに色づいた桜もみじをみても、懐かしい思いと一緒にピタを思い出して、またグスグスなりそうになって、これじゃだめだって思った。
ピタに笑われる。夙川とピタちゃんは何の接点もない。今まで夙川散歩のときにピタちゃんのことを考えていたことはない。ピタちゃんがピタちゃんの道をしっかり進んだように、私は私の道をしっかり進むよ。
家にいるときはまだグスグスすることもありそうだけど、これからは外へ出て遊んでくるね。私も亡くなるときはこの季節がいいと思っていた。できれば真っ赤な夕陽のころ。ま、それは贅沢すぎるけど、ピタちゃん、うらやましいよ。
猛暑が去って、厳寒期の前、とってもいい季節。もう、びしょびしょの手紙は書かない。さよならは言わない。でも、この“猫”のページは今日でおしまい。今まで、ありがとね。
ずっと、ピタちゃんを忘れないよ。
07年11月17日
3日ほど前からからだが軽く感じられるの。あまり股関節が痛くなくて、ビッコがひどくないの。多分ピタちゃんを抱えて立ち上がったり、床から立ち上がらなければならない3ヵ月半の和風生活のおかげで、足や腕の筋肉が強化されてたんだと思う。トイレ掃除やおもらしの始末や、抱えての移動や、そのときは転んじゃだめだぞと必死で、痛いのしんどいのなんて言っていられなかったから、1日に何十回も、いわばストレッチをやっていたんだと思うわ。
ピタちゃん、あなたはえらくて賢くて、見習わなくちゃと思うことがいっぱいだったけど、もっと直接的に沢山感謝することがあるんだよ。今の股関節痛の軽減はきっとまた自堕落で面倒くさがりの椅子生活に戻ってあっという間に元に戻りそうだけど、ピタちゃんのオシッコの掃除や吐いた後始末やで、滅多に掃除しない我が家がたまには掃除されてきれいになったりしたんだよ。
まだまだ、すぐに涙ぐんでしまうよ。こんなになるとは実のところよく分かっていなかった。寂しいだろうなとは分っていたけど、いつもいつもピタちゃんのことばかり考えて暮らしていたわけじゃなかったからね。どうかしたら、餌と水を置いといたら、1日に夜寝る前の数分間の尻尾たたき腰たたきだけということもあったしね。平気で長い海外旅行にも行って、その間はまず思い出さなかったし。悪いけどほんとよ。
だけど、ピタちゃんの存在は大きかったんだねぇ。いないのは寂しいよぉ。悲しくて悲しくてたまんないよぉ。
|