

> ほら見てとでもいうように、華麗に三段跳びを見せて部屋の隅の花瓶の水を飲んでいましたが、最近では低いテーブルの方。
私のパソコンの乗っているテーブルへは、裏からまわって小チェスト、低い戸棚と2段構えで上ってくるようになりました。
ときどきはいよいよかと思わせながら、それでも1日に十数回も1階と2階を往復して、自分の心地いいようにと要求します。あたたかさ、マッサージ、散歩。ほんのちょっとした気温変化を嫌がり、やさしく的確なマッサージを求め、かつ外に出たがります。
外へは抱いて出るようになりました。よその犬が抱かれて散歩しているのを、何やってんだろとあきれて見ていましたが、それぞれ事情はあるのですね。
医者に行っても食欲が戻らず、もう抗生物質とステロイドの注射は止めだと決めたら、餌は少し食べるようになりました。だけど、夜明け前だけじゃなく、昼間も夜も、必死のまなざしで吠えまくってうろつく姿を見ると、本人もしんどいのかもしれないなと思うようになりました。
飼い主は股関節症で歩きにくく、猫は歯槽膿漏、口内炎で食べにくく、ともに高齢化による筋肉の衰えで、ここへきて一挙に我が家は高齢の館になってしまいました。
転ばないように、骨折しないように、気をつけて階段を1段1段踏みしめて上り下りしようね。おだやかに自然に弱るなんて、なかなかできることではないようです。
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