

10月半ば、神戸へ行った帰り、阪急夙川駅のホームからいつもの4羽のコガモが見えたので、近くから見ようと川べりへ下りてみました。
コガモが泳ぎ回るのをちょっと眺めて、止んでいた雨がまたぱらついてきたし、帰りを急いでいると、うしろで声が聞こえました。
「朝は2輪だったけど、増えてる。」
ご主人が奥さんに見せようと今日2度来られたのだとか。少し戻って私も見せてもらいました。曇り空の夕暮れのなかに、ぽっと灯りがついたように7〜8輪咲いていました。
今年の夏は、最初いつまでも涼しく、お盆過ぎてから長く猛暑が続いたり、いきなり秋がきたりして、季節を感じるセンサーがおかしくなったのでしょう。まわりの桜は紅葉してきているのに、今頃花をつけて、来年の春ちゃんと花をつけられるのかしら、心配になりました。
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メスばかりに見えるコガモですが・・・ |
夙川に秋一番にやってくるカモはコガモです。近くにカルガモもいますが、カルガモは1年中います。冬鳥としてやってくるほかのカモに遠慮するように、カルガモは寒くなると夙川や河口からおおかた姿を消します。近くの池などにいるのを見かけるようになります。
何故毎年一番に現れるコガモはみんなメスなんだろう。メスが越冬地を選ぶのだろうかと思っていました。後から大群で来るオナガガモも最初はメスが多くて、カモの習性だろうかと思ったものです。
カモ類の多くは、オスは夏から秋にかけてはメスと同じような地味な羽色をしていて、この状態をエクリプスというと大分後で知りました。秋に日本に渡って来たばかりのオスは多くがまだそんな状態で、冬にかけて徐々に派手目のきれいな繁殖羽に生え変わるのだそうです。
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