青森、北の果てへ
1日目 97年6月19日(木)

十和田湖から奥入瀬

関空から花巻まで飛行機で。その後はひたすらバスで北進です。ハイウェイからよく見たのが、花盛りのハリエンジュ。強い外来種で嫌われものの植物ですが、花はかわいい。途中の休憩場所で見た風景です。寒いところはやはり稲の育ちは遅いようですね。



初めての十和田湖。遊覧船に乗って、二重カルデラ湖だからという面白い地形の説明を聞きながら、1時間弱、澄んだ深い水色を楽しみました。
子ノ口からは、‘おくいりせ’と読んでいた奥入瀬歩き。‘おいらせ’という音は聞いたことがあったけど、この字とは知りませんでした。おぉー恥ずかしい。誘ってくれた友人に思いっきり笑われてしまいました。
渓流が自然のまま。岩や倒木が苔むし、その上に木が生え育ち、白く泡立つ流れが、よく見る写真や絵と重なります。たった30分でしたが、川沿いを歩きました。
写真は発荷峠からの十和田湖と、奥入瀬一の大滝、銚子大滝。




2日目 97年6月20日(金) 曇り
仏 ヶ 浦 、 恐 山

奥入瀬渓谷温泉で1泊後、バスは北へ北へ。鳥の首のように見える下北半島の狭い部分は、両方に海が見えて、平野だけど荒涼とした風景。ここが核廃棄物の捨て場とされた六ヶ所村かと複雑な思いで眺めました。寒く厳しい気候の土地では、安全性に問題ありと言われるものでも受け入れて、経済的補助を得たくなるのだろうか。どこだって豊かな土地、豊かな産業があれば、安全で安心な暮らしがしたいはず。
半日走って下北半島西側海岸の中ほど、奇岩が林立する仏ヶ浦へ。どの岩にも仏教関連の名前がついている。

恐山は、くもって空が暗かったせいもあるのかもしれません。硫黄臭のきつい荒涼たる風景は、比叡山、高野山と並ぶ三大霊山のひとつと言われても、何やらおどろおどろしい雰囲気が漂って、 ここは霊山だったの、なんて無礼なことを思ってしまいました。
恐山、納骨塔あたりから、宇曽利山湖を望む




3日目 97年6月21日(土) 曇り 時々 雨
三 内 丸 山 遺 跡

野球場を作るにあたって発掘したら、今までにもそばで発掘されていた縄文遺跡にはなかった大型遺跡が次々見つかって、遺跡として保存することになったという三内丸山遺跡。5000年も昔、そんなに大きな人間の集落があったなんて、とても立派な建物があったらしいなんて、見てみたいと思っていました。
どんな建築物だったかはまだ論争中でしたが
ロシアから輸入したというとても大きい栗の木が6本
掘っ立て柱の穴の大きさ、残っていた栗の木の直径から
高さが計算できたようで、建物というより、
舞台のようなものができていました
発掘現場は埋め戻されたらしいけど
一部は、展示場として空調完備の建物で
一般に公開されている


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