熊野古道、少しずつ
“小辺路を歩こう”のはずが・・・

やってしまいました。手書きの地図を渡され、各自自由散策といういつものツアーハイキング。ひとり、道を間違え全然違うところを歩いて、おかしいなぁ、どうして誰にも会わないの?ぶつぶつ言いながらそれでもどんどん歩いて、小雨に傘をさしながら、花の写真も撮って、いつまでも事の重大さに気づかない。それでも思いがけなく運良く、時間は余り、楽しく温泉に入って無事帰ってまいりました。
帰りに温泉に入る予定の“昴の里”近くの
つり橋を渡って、果無(はてなし)峠を目指します
案内板

あったよ、標識 去来の句碑
ここまで来ちゃだめだったのだ

誰にも会わない、普通の山里の道 川の見えるいい景色ってこれかなぁ・・・?

歩く時間は2時間もらっています。1時間たったら来た道を戻ろうと決めていました。
50分経ったところで、地図に載っている下り道らしいところに出て、そこから5分下れば有名な観音像があるらしいと、小走りに下りました。
観音像は見当たらず、あれっ、この景色・・・“昴の里”の建物では?
そうです。まったく逆の道をくるっと巻いてもとの場所の裏側に戻ったのです。

我ながら信じられない。おかしいと思いつつも地図を見ながら歩いたのです。方向感覚には自信がありました。完璧に自信喪失です。同じ道を戻る予定だったから、途中目印を覚えていたし、その前に引き返していても、時間内に帰れたとは思いますが・・・それもどうだか・・・

ホタルブクロの里でした、道端に、家の垣根に、いっぱい
ユキノシタ マンネングサ? テイカカズラ
マタタビ ドクダミ クリ
この道(R168)を通ったら、必ず立ち寄る十津川村の“谷瀬のつりはし”。以前は両端と横に金網がなく、踏み外して抜け落ちそうな怖さがありましたが、今は全面金網張りで、頑丈なワイヤーロープでしっかり支えられ、安全面ではまったく問題なさそうです。目がくらむというほど高いわけでもありません。生活のためのつり橋だったそうだけど、すっかり有名観光地になりました。
熊野古道の完歩をねらっているわけではなく、旅行社がうまく企画したちょっと歩きたい人向きのコースに乗っかって、山の中を歩こうとすると、熊野古道を切れ切れに歩くことがあるわけです。小辺路は初めてだったので参加してみたのですが・・・手書きの地図が分かりにくかったとか、迷って途中で諦めた人もいたとか、いいわけです。ちゃんと件の観音様にお参りして下りてこられた人も多かったのですから。
石段がきつかったそうで、よく写真などで見る熊野古道らしい雰囲気だったのかな。いつか再挑戦しなくちゃ。

<2004年6月>


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