宮 島 弥 山
陽光ぽかぽか瀬戸内海、ではなかった

06年 1月 7日(土)〜8日(日) 晴れのち曇り

前夜10:30、神戸六甲アイランド出港のフェリーに乗って、香川県今治に到着。まだ夜も明けやらぬ5:15、神戸から一緒に運ばれたバスに乗って、しまなみ海道を走り抜け、広島県尾道を経て宮島へ。なんて面倒なと思うけれど、寝ている間に目的地の近くまで来てしまうのは夜行乗り物の得意技。大変便利。


初めて通るしまなみ海道は暗闇の中で、日の出は広島に入ってのサービスエリアのあたりで。
宮島口から10分連絡船に乗って、厳島神社で有名な宮島に着きました。




夜のうちに雪が降ったのか、車窓から見る風景はうっすら雪化粧。やっぱりなぁ。この冬の寒さは瀬戸内海だからといって容赦なし。



今日のハイキングは、往きはロープウェイを使って楽々登山。帰りの下りを歩きます。連絡船に沢山乗っていた人たちは厳島神社参拝のほうへ行って、私たちツアー仲間27人は、9時から動くというロープウェイのりばへ。途中見える厳島神社の屋根がやはり雪で薄化粧。午後には融けるだろうけど。


上の案内図をクリックすると大きな画像が出ます 消えずの火のあったところを指差す人たち

ロープウェイは、かや谷駅で6人乗りゴンドラから30人乗りに乗り換えて終点獅子岩駅まで。山頂まで少し登ったり下りたりの歩き。舗装されているところと石段が多く、雪が残ってしかも凍ってすべりやすくて、慎重に慎重に。
山頂には展望台のコンクリート建物がありました。あちこちで見るこんなのいらないと思ってしまいます。頂上付近の大岩ごろごろが面白い。うまい具合に大きな岩が小さい岩の上に乗って屋根のようになった場所には、石像が祀ってありました。
以前テレビで見た干満岩というのを見たかったけれど、どれか分からず、バスでおしゃべりした人が楽しみとおっしゃっていた消えずの火のあるところは、昨年火事で焼失とか。残念でした。
弥山には昔ながらの自然林が残っていて、この地域の貴重な原生林だそうだ。どこも、神社仏閣のあるところに、本来の原生林が残されていることが多い。森林や山は日本人の心のふるさとと言える場所で、確固たる信仰でなくても、昔話や御伽噺の中で大切に扱われ、今に残っているのだと思う。
滑らなくても下りは弱いのに、怖い怖いと言いながら下りていると、トレッキングシューズに、麻縄や自転車のチューブを巻いている人を見かけました。アイゼンをつけるほどの雪があるわけじゃないし、これはグッドアイディア。確か私も麻紐は持っていたはずとリュックをかき混ぜましたが、見つけられず、出てきたのは靴紐のスペア。



ナイロン製には見えなかったので、ないよりましだろうと巻きつけました。
下りに通る予定だった大聖院コースは、土砂崩れで通行禁止になっていて、紅葉谷コースを下りました。いくつかある弥山登山道のひとつが通行禁止だからでしょう。道が大渋滞。宮島も弥山もこんなに人気があったのかとびっくり。


朝見た雪はすっかり融けている 台風で被害を受けた後修復された能舞台
この場所では、よくあることなのでは?
帰りは、夜中の出航になるのかフェリーを使わず、宮島口で待っていたバスで神戸まで帰ります。朝早くから動いたから、帰りも早くなり、連休中とは言っても神戸着7:30pm。
誰が考えるのか、旅行社の企画、賢い人がいるのですねぇ。今度は昼間しまなみ海道を通ってみたい。