奇岩 ・ 紅葉 ・ 青い海 11月23日(火) 晴れ
今年の紅葉はどこもよくないと聞いていたわりには、色づきもよく、何より山全体の面白い岩と紅葉、上から見える瀬戸内海のきらめく波。 箱庭的といわれようが、小さい自然といわれようが、景色は絶景。初めての小豆島、楽しみました。 ただ、今回のハイキングツアー、参加してびっくり。すごい企画でした。大阪南港出発のフェリー《サンフラワー》を貸切状態で、バスのまま乗船した私たちハイキング隊、約200名。他にもウオーキング隊、約400名。 どっと小豆島に乗り込みました。
明石海峡大橋、むこうは淡路島。巨大建造物の中でも超特級。好きではないけど、便利。うしろめたさに複雑な思いで、淡路島や徳島へ行くのに通りました。功罪いろいろあるだろうけれど、未来の人々はどういうでしょうね。
表 12 景

山頂まで表12景といわれる奇岩の景色を眺めながら、コンクリート舗装された道を登ります。何しろ200人ですから、小学校の遠足状態。引率の先生、じゃなかった添乗員さんたち、声のよく通るベテランさんたち、どこで何を説明して、何を説明しないか、よく練られた企画でした。
           
錦屏風(きんびょうぶ) 老杉洞(ろうさんどう)
蟾蜍巌(せんじょがん)・・・ひきがえる・・・ 玉筍峰(ぎょくじゅんぽう)
画帖石(がちょうせき) 層雲壇(そううんだん)
荷葉岳(かようがく) 女羅壁(じょらへき)
なるほどとうなずく命名もあれば、うーん、どうして?というのも。証明写真でただ写すだけでも時間はかかって、最初中間辺りを歩いていたけれど、この辺で最終グループの仲間入り。
右に見える烏帽子岳(えぼしだけ)の向こうに海が見えてきた 四望頂(しぼうちょう)展望台より
ロープウェイ頂上駅のあるほうを望む
火山活動によりできたという小豆島の山。
今まで見た奇岩も左の景色も、なるほど軽石っぽい。
頂上のみやげもの屋で軽石を売っていました。
前を歩いていた人が、お仲間に、
こんなに石をコンクリートで固めて、
くずれないようにしてあるんだね、と言っていました。
なるほどそんな風にも見えますねぇ。
でも、そう見える岩壁は、道の横だけじゃないし、
違うと思うけどなぁ。



裏 8 景

それにしても、山頂の賑わいはすごい!ロープウェイがどんどん人を運んできます。観光バスまでいっぱい停車しています。1億円のトイレに長蛇の列。山頂で小豆島名物と言う塩干物が売られています。ちょっと違和感あり過ぎ。
山頂から裏8景側を下ります。今回は休日だから男性が多く、200人がどっどっと石畳を下りていくのは、かなり壮観です。最近ハイキングを始めたという女性が、石畳の下りは膝に来たっと言って驚いていました。 下りこそ杖が非常に有効だと、腰・膝・股関節痛の先輩として、杖とサポーターの効用をちらっと・・・ お話しました。
松茸岩(まつたけいわ) 鹿岩(しかいわ)
     
石門(せきもん)をくぐります くぐり抜けた石門から夕日が差し込んで、き れ い!


大師洞(たいしどう)

大岩の洞の中に、立派なお堂が建っています。
鳥取の三徳山三佛寺、投入堂を思わせますが、
こちらは、簡単に来られて、お堂の中にまで入れて、
真っ赤な彩色が、ちょっとありがたみを薄めている?

修行の場であることは同じで、観光客が勝手なことを
並べてはいけませんでした。


幟嶽(のぼりだけ) 二見岩(ふたみいわ)
大亀岩(だいきがん) 螺貝岩(ほらがいいわ)



波止場で待っているバスの横に、
オリーブの木が並んで実がなっているのもありました。
木で熟したら黒くなるのですか。知りませんでした。
面白い岩、きれいな景色。初めての小豆島はいい印象でした。ただ、世間で言われるように、寒霞渓の観光化、俗化はすさまじく、ハイキング道が全面舗装なのもハイキングを楽しむ気持ちとは程遠いものがあり、 多分二度と訪れることはないでしょう。
山から下りて、大阪梅田から乗ってきたバスに乗り、やはり《サンフラワー》で、夕日が徐々に落ちていく瀬戸内海を進み、そのまま始発場所まで帰りました。行きも帰りももちろん船内ではバスから降りて、バスの号車ごとに決められた客室でくつろぎました。船の展望風呂は大人気で芋の子洗うようだと聞いて入浴はやめ、横になったり、デッキに出てすぐそこに見える陸や夕焼けを楽しんで過ごしました。
小豆島へ日帰りでハイキングなんて、それだけでも信じられないのに、何と家に帰り着いたのが9時前。このツアー代金、ひとり7800円。人数多すぎ、落ち着かない。まったく自由がない。と不満はあるにせよ、安く連れて行ってもらえるツアー、これからも大いに利用するつもりです。