変形性股関節症

術 前 検 診 と 貯 血

2009年1月22日(木) 曇り 
ホテル朝食
石部クリニックでの検査が13:00からなので、朝はゆっくり。
朝早く家を出れば間に合う時間だけど、万一悪天候などで飛行機が飛ばなかったら困るから前泊。 気分的にもゆったり落ち着いていられて、無駄のようだけど前泊の人が多いらしい。
夕べは疲れたのか早くから眠くなって、至れり尽くせりのお風呂に入って、8時にはベッドに入った。 11時に1度暑くて目覚め、24℃の室温を21℃に設定し直して、またあっさり眠ってしまい、 目覚ましを掛けていた携帯の音で7時半に起きた。 シャワーを浴びてさっぱりして、朝食会場へ。  

宿泊代金に入っている朝食を、35階のレストラン「丹頂」で。バイキングもあるが和の料理の方を選んだら、 これがとってもおいしい。朝食でも手を抜いていない。 すっかりうれしくなって夕食の予約もしてしまった。



石部基実クリニックへ

13:00からの検査にあわせて、少し早めの昼食をホテル1階の喫茶室でと思ったが、本格ランチの準備で忙しそうなので、昨日のスタバでまたチーズケーキと紅茶。
12:00頃地下鉄南北線札幌駅から、20分くらいで真駒内駅に到着。
タクシー乗り場は車道を渡って少し行ったところにあって、そこまで歩くのがこわい。駅の側にないのかと聞いて駅員に笑われたが、 雪に縁のない暖かいところから来た足の悪い人間にとっては、とても怖い。笑うことはないと思うよ。 もう1本山用杖を持っていったが、2本杖の歩き方を練習していなかった。意を決して雪解けでビチョビチョの車道を渡り、踏み固められて滑りそうな歩道をこわごわ 杖をついてヨチヨチ歩き。杖の底ゴムをはずし、金属パイプを出してソロソロ歩いて、タクシーに乗ればすぐ、石部基実クリニックには予約の30分前に着いた。



検 査 と 説 明
30分早く着いたので、5月に新緑を撮った国道のポプラ並木の雪景色を撮ったりして遊ぶ。 やはり歩道はカチンコチンに踏み固められて、歩くのは怖い。ソロッと歩いて止まって写す。 建物内の中廊下という感じのところで待つ間に、初診のときにもご一緒だった群馬の方とまた同じ時間になって、 おばちゃん同士おしゃべりが弾む。 そのうちに、1ヶ月検診で再会して同窓会みたいに楽しそうにしておられる3人グループさんの近くで、 いろいろお話を聞かせてもらう。
大きめパンツについては、今は、男性用トランクスやボクサーパンツがいいとなっているらしい。 手術後の傷の処置が楽なんだろうか。私は綿のあったか3分長パンツの大きめを買い込んでしまったから、 どうしようかな。
石部基実クリニック入り口 クリニック前の歩道、背の高さまで
車道の雪が寄せてある
検尿、血液検査、肺活量測定、心電図、看護師による既往症などの問診。 その後、同じ建物内の小笠原クリニック札幌病院付属外来プラザで、胸部と腰椎レントゲン、CT検査。
石部クリニックに戻って、石部医師による手術に関する説明を受ける。 先に受けたすべての検査で手術に支障はないということで、予定通り、2月18日に手術と決定。
机の上に乗せてあった人工股関節の実物は、思っていたより小さかった。実際に触ってくるくる回してみて、何故90度以上曲げたら脱臼してしまうか一目瞭然よく分かり、絶対に90度以上に曲げないようにしようと強く思った。
手術に伴って起こりうるリスク、脱臼、下肢深部静脈血栓症、人工関節の緩みと磨耗、手術中骨折、骨溶解などなど、恐ろしげな言葉が並ぶ書類を読みながらの説明。初めて目にすればひるみそうだけど、 初診のときにいただいて帰った書類と同じものだからしっかり読んで、自分なりに覚悟も決めてあって、質問はと聞かれても特にない。パーセンテージはゼロじゃないから、万一自分がそんなことになったらそれは仕方がないと言ったら、石部先生、「私がその後はきちんとしますから。」とおっしゃって、何と心丈夫なことか。 0.2%とか2%という数字だから、感覚的には私は大丈夫だろうと思いたいけど。
次に、看護師による入院に関する注意、事務手続きの詳細などの説明があって、 鉄剤の薬の処方箋を受け取って、石部基実クリニックでの検診は終了。
入院することになる小笠原クリニックへの移動は、迎えの車が来て送ってくれる。


小笠原クリニック札幌病院へ
貯 血

お昼が11時前にケーキだけだったので、お腹がすいた状態で貯血はよくないから、 コンビニに寄ってもらって、おにぎり1個とお茶を買う。
下の写真は前を走るトラックに雪が積まれていて、さすが北海道と思わず写した。
1階待合室の奥のほうで急いでおにぎりを頬張っていたら、担当看護師さんが迎えに来てくれて、 「2階でゆっくり食べてもらえますよ。」・・・おお、恥ずかしい。 2階集会場という感じの部屋でおにぎりを食べ始めたら、雑誌を読んでいた先客の女性に、 「石部先生の股関節・・・?」と聞かれ、それからやっぱりあれこれ話が弾む。術後1週間とか。顔色もよく、杖をついてすたすた歩いてお元気そう。あと1週間で退院。術後1週間の実際の患者さんを拝見できるというのは本当に安心なものだ。 愛知から来られたとか。今、病室には、神戸、大阪、大分の人が入院中とか。

今日は、手術時出血があったとき自分の血を輸血できるように、あらかじめ貯血をしておく。400cc貯血後、回復剤の点滴。 どちらも問題なくスムーズにいったが、採血の注射針は少し太いし、気分が悪くなる人もいて、 スムーズにいかないこともあるのだとか。 このときの美人看護師さんが、神業といってもいいほどの静脈注射の名人。 いつもやってもらう右腕で400ccの血を採ったので、腕を変えたほうがいいのだろう。 滅多にやってもらうこともない、血管なんて見えない左腕で1回針を刺しただけで入った。すごい!

点滴をしてもらった部屋が、石部クリニックの患者チームの部屋だったらしく、石部先生のホームページの 「患者さんの声」や、「患者の会」の掲示板で聞いていた(見ていた)そのとおり。まぁ、賑やかに楽しそう。 1ヵ月後には私もこのお仲間だと、もちろん2週間で退院だから、今の人は誰もいなくなっているけど。 なんだか、楽しみになってきた。
楽しそうといったけど、腫れて痛い苦しい段階の人もおられるし、夕べは吐いたけどもう大丈夫という 熱のある人もおられる。だけど、みんな同じ病気。同じ苦しさを共有している仲間だから、分かり合えて 慰められて、がんばれるのだろうな。

今日の検査と貯血、13:00から始まって、ほぼ5時間後、18:00に終了。 石部クリニックでもらった鉄剤の薬を今夜から飲んだ方がいいと聞いたので、 小笠原クリニックの前横にある薬局で買って、もう1度車で、今度は地下鉄真駒内駅まで送ってもらった。 この送迎の車は大変ありがたい。前に申し込んでおいてそのときになれば来てくれるので安心。


ホテルで夕食

400ccの献血の経験は何度もあるし、全然平気と思っていたが、ずっと体調悪かったし年もとったからか、ホテルに入る頃に疲れとむかつきで気分悪い。夕食の予約までしばらく時間があるので、お風呂をやめにして横になった。20分寝たらよくなってやれやれ。
勇んで35階へ。

期待にたがわず、おいしいこと。歯の具合の悪いのなんかどうってことないやわらかさ、おいしさ。お正月に飲みすぎたかとここんとこ断酒していたが、北海道の地酒よ。味わわなくちゃ。1杯だけのつもりがつい・・・おかわりも。前夜のいただけない海鮮ちらしを忘れられて、いい気持ち。
前菜
菜の花と蛸の鉄砲和え
河豚の煮凝り(絶品!)
子持ち昆布
糸削り乗せ
どれもやわらかくおいしい
御造り
牡丹海老
サーモン
真烏賊
信じられないやわらかさ

お酒は旭川の
雪氷室、銀河雫
焼物
寒鰤の照り焼き
大根乗せ
うーん、うまい
お酒、おかわり!
次は、新十津川町の
金滴、大吟醸
煮物
瀬戸内産鯛かぶら
刻み柚子
ホタテの献立を変えて
もらってよかったよ
でも北海道で瀬戸内ねぇ



途中で空いた窓際の席に変えてくれた
写真を撮ったり、お酒をおかわりしたり、
うれしそうに楽しんでいたから・・・かな


主菜(揚げ物)
鯛黄身衣揚げ
海老二色揚げ
青唐、茄子
寿稲穂
御食事
いくら御飯
香の物
味噌汁
甘味
梅シャーベット
抹茶ケーキ
生クリーム添え