07年秋 京都 紅葉
2007年11月23日(金)  つづき
永 観 堂
天に届くかに見える多宝塔
紅葉名所の多い京都でも、南の東福寺に対して北の永観堂と並び称され、今一番人気の紅葉の寺だそうです。平地の東福寺とはおのずとあじわいが違って、背に山を背負った寺らしい風雅な趣。人気がよく分ります。

中門
ごったがえす人々
歩いてくる人が無論とても多いが
観光バスやタクシーで来ている人も多い
カタログをもらえるのは中門を入ってしばらくして
釈迦堂前の大玄関
そこで靴を脱いで袋に入れて持ち歩く
杖を濡れ雑巾で拭いてくれた
釈迦堂縁側から中庭を見る
写真を撮っていると、同年齢くらいのおばさんから
写真はだめでしょと注意された
そうですねとやめたが、横に書いてある注意書きは
「堂内撮影禁止」私も言いそうだなぁ、自戒
中の襖絵や仏像は普段は非公開らしい
だけど、仏像は時代がより古い奈良のほうが好き
回廊をまわっていると、
きれいな紅葉越しに高いところに建物があり
下から上っている人が見える
わ、何だろう、行ってみたい


永観堂には黄色い楓が多い
赤やだいだい、ピンク、緑に黄色が混じって
えもいわれぬ美しさ
小柄で真っ赤な葉っぱが青空に映えて
う〜ん、きれい


大玄関前の放生池、見学用に小屋がつくってある
紅葉に水はよく合う、のぞいた人みんな、きれい〜と声が出ている
庭の真ん中に唐門、
縁側に座って庭と門と紅葉を楽しみながら休憩する人も・・・


建物が額になって庭の木々が特別美しく見える 上ったり下りたりの臥龍廊を通って阿弥陀堂へ
中に祀られている「みかえり阿弥陀」と呼ばれる仏像は
顔が横向き、なかなかの美人像
さっき通った回廊の下をくぐって多宝塔への道を進む 若木のやわらかなグラデーションもすばらしい


少し上ったところでさっと日がさして真っ赤 もう少し上ったところ
手すりがついて登りやすい石段 途中の切れ込みの深い楓


京都市街が一望の下、  右が北、足元は永観堂境内


さっき小屋から見た放生池の
反対側に架かった橋を渡る人々
池のまわりの林の上にひろがる青空
紅葉の映りこんだ池を泳ぐマガモ 深く切れ込んだ黄色の楓


京の寺でのお約束、よく見る苔に散る真っ赤な楓

まだ2時過ぎ。元気なころならこんな時間に帰途についたりするなんてことは考えられなかったけれど、貸切にしてあるタクシーの金額も気になり、たった5分登りの多宝塔まで行ったのが少しこたえて、痛みがひどくならないうちにおとなしく帰ることにしました。
例年より少し遅れているという京都の紅葉。山じゃなければまだまだこれからでしょう。来週あたり元気だったら、また今までに行ったことがないところに紅葉狩りに行きたいものです。杖をついてでも歩けるのでないと、紅葉狩りは難しい。いつか本当に歩けなくなってからでは無理だから、今年はちょっとがんばってみよう。

赤山禅院へ