洛 北 紅 葉 散 歩
2008年12月 1日(月)  うす曇 後 晴れ
上賀茂神社からのつづき

瑠 璃 光 院

上賀茂神社の次は下鴨神社へ行く予定だったが、タクシーの運転手さんが、「京都の紅葉はどうですか。今年はどこも赤くならなくて、今朝は八瀬がちょっと色づいていた。下鴨神社に行く前にここから10分ほどだけど、行ってみますか?」
無理に勧める感じにならないように、随分気を使った言い方だったが、八瀬は比叡山や大原の入り口と思っていつも素通りで、わざわざ行ったことがないので、山裾が色づいているのならきれいだろうとそちらにまわってもらうことにした。
   

比叡山の麓が見えてくると確かに一ヶ所きれいに色づいているところがある。川沿いの細い道に入るとすごい人と車。駐車している車の間をぬって、人も車も、行く人帰る人、カメラを構える人で大賑わい。いきなり真っ赤なカエデの大木。お〜ぉ。
   
川沿いに赤や黄色のカエデがきれい。しばらく散策したいとタクシーを降りた。きれいきれい。
   
ここへつれて来てもらってよかったぁと大喜びで、デジカメがポケットに入る暇がない。瑠璃光院まで250メートルの看板があった。瑠璃光院ねぇ。でも、250メートルは無理だ。川原の紅葉だけで満足と思っているうちに、瑠璃光院についてしまった。知らずに来たけど折角だから入ることにした。
   
右の塀が瑠璃光院
瑠璃光院の門
門を入って石段を上ると、みごとな黄葉と紅葉 石橋を渡って玄関へ
来た道を振り返る あでやかな一枝
敷き紅葉と流れと岩とよく似合う

川沿いの紅葉と玄関までの景色で、もう充分満足。いい気持ちで拝観料を払おうとすると、お抹茶ありますと案内板が。めったにそんな上品なことをすることはないが、今日はとても気分がいい。いただきましょう。拝観料500円とお茶代600円。決して高くはない。ゆったり庭とお茶を楽しめた。
   


いくつもある建物を複雑に1階から2階、2階から中2階へと階段や廊下をつないで、外の景色や庭を見せてもらう


瑠璃の庭、2階から見る風景、カエデの種類が違うからだろうか色合いがおだやか
瑠璃の庭南側、鮮やかな色 八瀬の岩風呂(蒸し風呂)、寝て温められる


瑠璃の庭を1階から、お茶とお菓子をいただきながらゆったりお庭鑑賞、こういうのもたまにはよろしおすなぁ・・・
椅子とテーブルがこの人々の後ろに4つずつ用意してあって、足の悪い人や外国人に優しいのもうれしい
臥龍の庭 階段から見える茶席と庭


すごく混んでいたけど、細かいところに気配りがあって、紅葉も散りかけとはいえきれいで、いい気持ちで過ごせた。
後で聞いたところでは、数日前にテレビで紹介されてから一挙に拝観者が増えたらしい。秋の特別拝観ということで、10月から12月はじめ頃までの間と春の新緑の期間だけ一般公開しているが、普通は茶会、能楽、邦楽の集まりなどに使う以外公開していないそうだ。
   






帰り道は往きとまた景色が違って見えて、二度楽しめた。もしかして、運転手さんの策にはまったのかもしれないけれど、ここはよかった。この秋初めての本物の紅葉狩りになった。
くたびれたし、時間もかかったし、下鴨神社はまたの機会にして、今日はこれでおしまい。電車の始発駅まで行ってもらった。