
2009年11月19日(木)曇り のち 晴れ
紅葉で名高い京都西山三山巡りを終え、やはり紅葉がみごとだという近くの大原野神社、勝持寺とその隣の小さい、紅葉も見えないけど、国宝仏像安置と大書した看板にひかれて願徳寺の三社寺を拝観。それほど人も多くなくて紅葉は最盛期で、最後は静かなもみじ巡りになった。
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鹿の形の手水とは珍しい |
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道路に面した大鳥居 |
参道をしばらく歩くと鯉沢池 |
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瀬和井ー和歌に詠われるなど古くから有名な泉らしい |
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参道の向こうに赤鳥居が見える |
中門 |
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何かいわれがあるのか大きな茶筅におみくじを結わえてある |
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784年、長岡京遷都の折、藤原氏の氏神として、奈良の春日大社の分霊を勧請したのがはじまりとか。奈良の春日大社と同じように、中門の奥に本殿4棟があるらしい。
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狛鹿一対、いかにも春日大社の分社らしい |
大原野神社から勝持寺へは山の細道を1キロほど歩けば行けるらしいのだけど、車を置いてあるし、ぐるっと遠回りになる普通の道で移動。
勝持寺は京都の外れのお寺らしい小さいお寺で、紅葉がいい。数は少なくても味わいのある仏像が並んでいて楽しかった。西行ゆかりの寺らしい。仏像と並んでいる西行の像がおだやかで慈愛に満ちた表情だったのが意外だった。もっと厳しいお顔かと思っていた。
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賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
悪いところをなでよという、両股関節をなでさせてもらった |
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花の寺と西行桜の説明板
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不動堂 |
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マンリョウ |
黄色の実のセンリョウ |
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赤い実のセンリョウ |
ヒャクリョウ |
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右がイチリョウ、左端がジュウリョウ |
勝持寺の隣の塀に国宝如意輪観世音菩薩半跏像と書いた大看板が出ているが、塀が高く普通の民家のようだし、どういういわれの寺か分からないけど、仏像で国宝とはすごいじゃないか。奈良には多いが、京都は意外に仏像では国宝が少ないのに、それに半跏像が好きだし、本物を見る機会があるなら見逃すことはないと、呼び鈴を押して脇のくぐり戸を開けてもらい本堂に安置された本尊ほか3体の仏像を拝観した。そのときの4人の参拝者に、住職から寺の縁起、仏像の説明があった。外で待っている人もいて、順次、拝観説明があるようだった。
1300年前白鳳時代に近くに(向日市)創建された大寺院だったとか。応仁の乱と信長の兵火で焼き尽くされ、細々と続いてはいたけれど昭和になって荒廃が進み、諸仏は勝持寺に安置されていたが、この地に願徳寺が再建されて34年後、平成8年にここに帰座されたのだとか。歴史の混乱の中にあっても、カヤの一木づくり、黒光りした見事な仏像が残されたのは奇跡のようなものかと想像した。
最後にすばらしい仏像に出会えて終わった今日の紅葉散歩。いい1日だった。
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