夙川北山散歩
深山の趣き北山
深山の趣き、北山
暑がりなのであまり真夏に山を歩くことはありませんが、今年の夏はいつまでも涼しく、7月にはいって北山に行ってみました。
細い谷から流れ始めた夙川が幅のある立派な川となって市街地に入る直前、川を飛び石伝いに渡ればもう深山の趣きのある北山です。

階段状のハイキング道 自然林の繁る中に石段がつけられ、幼児でも楽々ひとりで上り下りできる楽なハイキング道ですが、階段の苦手な人は登るのがイヤになるかもしれません。

なぁんて・・・・・・実は5分も登れば西宮市街地を真下に、東には大阪の街、その向こうの生駒山まで、西は神戸まで、そして目の前には大阪湾が広がっているのが見える第1展望台に到着です。
展望台から西宮市街地
左下の方から緑の帯が海の方まで伸びているのが我が夙川です
また5分ほども歩けば、小さい池に着きます。人工の貯水池(だと思っていましたが、もともとあった自然の池を改修したそうです、詳しくはこちら)で、この上にあとふたつ同じような小さい池があります。三つを総称して北山池と呼ぶようです。水量がないときには、縁に敷いたゴムシートのようなものが現れてがっかりしますが、三つの大きい岩がそばにあってなかなかの景観です。休日にはよく若い人たちが岩に素手で登っているのが、ときどき危なっかしくて見ていられないこともあります。
この日はウィークディでほとんど人に会うこともなく、三つの岩がすぐ前に見えるいつものベンチに座って、景色と空気と鳥の鳴き声を楽しみ、ゆっくりお茶を飲んで気持ちのいい時間を過ごしました。時間によってはおにぎりで昼食にしたり、おやつや果物を食べたり、往きか帰りに必ず休む安らぎスポットです。
北山池、南の池 北山池、中の池
北山池、南の池 北山池、中の池、北から見て
北山池、中の池 北山池、北の池
北山池、中の池、南から見て 北山池、北の池




越木岩神社 越木岩神社の杜
登リ口の近くに、小さいけれど古くからの越木岩神社があります。甑岩(こしきいわ)と呼ばれる大岩にしめ縄をはって、それがご神体らしいですが、本当のご神体は六甲山だとも言われます。この大岩を大阪城築城のときの石垣にするために運び出そうとしたけれど、動かせず諦めたとか。西隣の川の芦屋川上流にもそういういわれのある大岩があります。

それほど大きくない神社の杜ですが、かつてこのあたり一帯がそうだった温帯照葉樹林がよく保存されていて、いろいろの野鳥を見ることができます。ここで今までに姿を見たことがあるのは、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、ムクドリ、ヒヨドリ。大体寒い時期です。夏でも鳥の声はよく聞こえます。こずえのてっぺんあたりを移動するので見えませんが。
北山を歩くときには、麓にあるこの神社に寄って、六甲山にご挨拶してから登りはじめます。


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