道 北 4 日 間

関空から一気に稚内へ

1日目 2012年8月31日(金) 晴れ

今回の旅、4日間とも快晴に恵まれ、見えるときに見ておかないと、あっという間に霧や雲に覆われて 見えなくなると言われる利尻山(1721m)も、ほとんど隠れることなく、稚内、礼文島のどの位置、どの角度からも 優美な姿をずっと見せてくれました。
飛行機も、船も、全行程時間通りの運航で、揺れず遅れず助かりました。
前日30日に出発した組は、空は晴れているのに、波が荒く、礼文島へ行く最終フェリーが欠航になって、 稚内泊まりになり、今朝、稚内港から礼文香深港へ渡ったそうです。そういうこともあるのですね。

朝、家を出て始発のリムジンバス(6:00)に乗っても関空到着が、ツアー集合時間(7:15)ギリギリなので、あらかじめ事情を話し、数分遅刻の了解をもらいました。
電車やタクシーも考えましたが、お金も時間も労力もかかりすぎ。 旅行中、隣席の人が、10分以上遅れたけれどいつも全然平気よと言っていて驚きました。 関空は初めてだったらしいのに。個人旅行なら出発ギリギリでも、間に合えば大丈夫だけれど、団体ではそれはちょっとと思ってしまった私は気が小さすぎ?

関空8:05出発。天気はいいのに、機内通路側の席で外は見えず、そのうちに気分が悪くなってきて、飛行機に酔ったかと勘違いして酔い止め薬を追加して飲みましたが、気づくと、ポシェットの細い紐が肩に食い込んで肩こり首こりがひどかったのでした 必死で揉みほぐして、落ち着きました。


宗谷岬、宗谷丘陵、稚内公園

10:15稚内空港到着のあとは、いつものようにバスに乗り、ガイドさんの説明を聞きながら、車窓観光。 ときどきは下車して記念撮影や昼食。
最北端の岬、宗谷岬、宗谷丘陵、稚内公園などをめぐりました。 よく晴れて利尻富士ばかりでなく、旧樺太、サハリンもくっきり見えました。それほどいつもよく見えるわけではないと、ガイドさんは強調しますが、それが信じられないほどでした。
旅の写真はメモ代わり。いつもは自分で撮った写真を眺めながら、そこで見たもの、感じたことを思い出すのですが、旅行社の日程表を見るだけでは臨場感は湧きません。
道路の横に海に向かってちょこんと建てられた感じの日本最北端の地の碑。普通、岬と言えば海に突き出した小高い丘を思い浮かべるからでしょうか、最北端という感激はなかったですね。
宗谷丘陵は、周氷河地形を目で見られる珍しい地形ということです。明治時代に山火事で樹がなくなり、気温が上がらず強風のため樹が育つことなく草原になっているのだとか。あちこちに風力発電の風車が立っていました。自然の牧場になっているのでしょう、宗谷黒牛が放牧されて、ここの名産になっているそうで、稚内で昼食に鉄板焼き定食をいただきました。やわらかくておいしかったですよ。
ガイドさんは、姿を見たばかりだから食べられますか?と気にしていましたが、かわいがった牛や豚を食べた経験あり。他の命をいただいて自分の命を生かしている理念を頭だけじゃなく口にも胃にもたたきこんであります。

稚内公園には、
異国となった樺太への望郷と慰霊のため建てられた氷雪の門や、開基百年記念塔北方記念館があり、伊能忠敬や間宮林蔵の業績などが展示されていました。
第2次大戦末期に、ソ連軍の侵攻にあった郵便局で電話交換の職務についていた9人の乙女の、「皆さんこれが最後です、さようなら、さようなら」の電話を最期に自決した記録もあるそうです。ガイドさんの話を覚えているだけですが。

15:25稚内港を出港した最終フェリーはとても混んでいて、畳敷きの2等船室でも横にならないでくださいと放送があり、 みんな背もたれにもたれてうたた寝でした。礼文島香深港まで約2時間の船は結構長く感じて疲れました。

フェリーでのいいこと悪いこと。
ボールペンが壊れて書けなくなったので、売店で聞きましたが置いてないそうで、鉛筆を1本くれました。言葉少なだけど何で困っているか察しての対応がうれしかったです。
リュックを置いたところに戻ってみると、男性が横になっています。他に場所はまだ空いているので移ろうと、リュックを引っ張り出しました。よく休んでおられた男性がびっくりしてものも言わずに私を見ています。よく見ると同じ材質同じような色合いだけど手持ちのバッグでした。私のリュックではありません。ただもう謝りました。申し訳ありませんでした。
ひとのリュックを枕にして休む人がいると思うほうがおかしい。ちょっと見れば分かる筈なのに。やっちゃいました。思い込み。思い間違い。私のリュックは同じ船室の対角線側の似たような位置にちゃんとありました。売店とトイレに行って戻るとき場所を勘違いしてしまいました。ただ迷惑をかけたというのではなく、人を疑ったことになるわけですから、これは許されません。
いつも言われていることです。あせらない。落ち着いて、よく見て、よく考えて、行動しなくては。


礼文島香深に到着

着いた香深港のすぐ前のホテルがこの日の宿、ホテル礼文。 着いたらすぐに7階の温泉大浴場と露天風呂で疲れを癒し、1階夕食会場へ行きました。 ホテルと名はついても畳の座敷。つい正座して困ったけれど、お風呂上り、浴衣OKはくつろげます。
もちろん、旅先では土地のお酒と決めています。雪中花なる冷酒をいただきました。おいしかった。 うに、ほたて、いくら、えび、たこ、サーモン、野菜いっぱいの鍋、など、さすがに北海道。どれもおいしい。 このときだけ別のカメラで撮った写真がありました。 こんなの、悔しさ倍増だけど・・・。