国境の島、壱岐対馬
玄界灘に浮かぶ国境の島、対馬へ

1日目 6月15日(木) 雨 後 晴れ ときどき 曇り

大阪(伊丹)空港、7:30am発、福岡行き。座席は最後尾から2列目。気流が不安定でよく揺れ、酔わないようにひたすら眠って過ごしました。
福岡空港では、延々空港の端まで歩いて対馬行きプロペラ機に乗り換え。遊覧飛行じゃないプロペラ機は久しぶり。27〜28年前羽田から千歳まで乗った「YS11型機」は大変安全だそうだけど、よく揺れました。乗り物に強かった息子たちも私も大いに酔いました。右のカッコいい機は「DHC8-300型機(通称ダッシュエイト300)」というらしい。この機も揺れました。それでも、乗り換え時間をいれても大阪から3時間で到着。飛行機は速い。
予報では、3日間北九州は雨ということで、覚悟していましたが、昨夜、予報は晴れに変わり、福岡でもう晴れ。ラッキー。

観光の最初は万関橋(まんぜきばし)。日本海軍が軍事的必要から、人工的に掘削した瀬戸に今では目立つ赤い橋がかかっています。そこを歩いて渡りました。橋の写真を下から撮りたかったけれど撮影スポットに連れて行ってもらえず、すぐにバスに乗車。
万関橋の上からの風景、川のようだけど入り江、右は東、遠くに対馬海峡、左は西

海にも鳥居、和多都美(わたづみ)神社
5つある鳥居のうち2つは海の中、4つ目の鳥居から海の方と、陸の本殿の方を見る

三角形の鳥居と真ん中の石
説明板の拡大画はこちら
大きなツツジの花



烏帽子岳展望所から大パノラマ

バスを降りた場所からも少し見えていたが、階段状の山道を140段ほど登って
烏帽子岳展望所(標高180m)から、対馬の中ほど浅芽(あそう)湾を眺める
360度大パノラマ、山並みの向こうに対馬海峡が見える



上の写真の続き、同じく淺芽湾、こちらの山並みの向こうに見えるのは朝鮮海峡
形容しようのないすばらしい景色、上空を流れる雲の陰が山に陰を作って流れるさまが美しく楽しい




遊覧船に乗って淺芽湾を巡る
海から見る、鳥居が連なる和多都美神社 波穏やか、緑鮮やか、青い空、気持ちい〜い
真珠の養殖が盛んな湾内 真ん中左の山の上はさっき登った烏帽子岳展望所


乗船時間は1時間半
畳敷きの古風な遊覧船

狭い瀬戸、奥は深い 酔いそうになったら眠ってやりすごす



宗家菩提寺の万松院(ばんしょういん)

韓国まで49.5キロ。福岡まで138キロ。その距離的な関係から、大陸との中継地として重要な位置にあった対馬。一大名に過ぎない宗家が将軍家の威光を示すために歴代徳川将軍全員の大きな位牌を並べて、朝鮮使節と交渉したといいます。使節が江戸まで上らずに済ますこともあったとか。
諌鼓(かんこ)、説明板の拡大画はこちら 朝鮮使節からの献上品、亀の上に鶴が面白い

140段あまりの石段を上って歴代当主の墓所に行く
樹齢1200年の大杉 石垣石段が美しい
日本3代墓地のひとつだとか、最盛期の当主の墓は大きく、まわりの灯篭も大きい
対馬歴史民族資料館を見学させてもらいましたが、館内は当然写真撮影禁止だろうと、何も撮っていません。ケース内に展示されている朝鮮通信使行列絵巻がきれいなまま残っているのに驚きました。書架には、宗家が600年間にわたって対馬を統治した膨大な数の役所文書が、時代劇などで見るように積み上げられて、壮観でした。これだけ揃っていると史料価値は高いでしょう。



対馬の食べもの

昼食に食べた“ろくべえ汁”
サツマイモを砕いて発酵させ、水にさらして
糸こんにゃく状についたものを具にした汁
こんにゃくも芋だったなぁと思い出したが
見た目がちょっと・・・
夕食に食べた“石焼き料理”
ガス台でよく焼いた石の上に油を引いて
刺身にできる新鮮魚介や野菜を焼いて食べる
磯で漁師がとれとれを焼け石の上に並べた
というのはおいしいんだろうけど・・・
<2006年6月15日>