瀬戸内海絶景探し2
山陽自動車道ー瀬戸大橋

2009年5月 9日(土) 晴れ
本州から四国へ渡る橋は3本。東は神戸の明石海峡大橋から淡路島を経て大鳴門橋を通って徳島へ。真ん中は岡山から香川への瀬戸大橋。西は広島から愛媛へ島を10もつないで渡るしまなみ海道。
先月は午後遅く出たので、淡路島の入り口まで行くだけになってしまったが、今日は朝起きてすぐにその気になったから時間はある。真ん中の瀬戸大橋を通って、讃岐うどんを食べて、渦潮を見て帰るぐるっと周遊コースにしてもらった。
初めて通る山陽自動車道
たまには海が見えるかと思っていたが、ずっと山の中
中国縦貫道と違いがないんだね
トンネルの多いのに驚いた
山は高くないが、中国山地を貫く最後の高速道路という感じ





神戸の山にはハリエンジュが多い

外国からの荷物に種がついてきて広がったという

六甲山の裏の方でも満開のこのハリエンジュくらいしか

山の花は見なかった
山の中でよく見かけたのはキリの花

家を出てから2時間ほど。やっと瀬戸内海の絶景を見られる場所が近づいてきた。もう50年ほども昔、岡山県の鷲羽山から小島の点在する瀬戸内海の景色を初めて眺めたときに感動したことをおぼえているが、自動車専用道路から下りなくちゃならないようなので、瀬戸大橋をつなぐ塩飽諸島のひとつ与島のパーキング展望台から眺めることにした。
瀬戸中央道に入って岡山県側
明石海峡大橋とはひとつの橋の長さが違うから
主塔の高さも全然違う、こちらは低い

香川県に近づいたあたりの主塔
与島の公園になっているパーキングから見上げる瀬戸大橋
与島展望台から、西方向を眺める
左は牛島、右は丸亀市本島、間にうすく見えるのは丸亀市広島

坂出で一旦自動車道を下りてうどん屋さんを探す。国道沿いのセルフと大きく看板の出たごく普通の食堂らしいつくりの店に入って、ぶっ掛けうどんの冷やしなるものを食べた。本場で讃岐うどんを食べるのは初めてだ。天かすとねぎとレモンがのっているだけ。これが安くてうまい。別売りのかぼちゃのてんぷらもおいしかった。地元ナンバーの車がいっぱい駐車場に止まっていて、土地の人がわざわざ食べに来るのならおいしいのだわと納得。
町に下りたのなら温泉に入りたいという運転手(息子)だけ温泉入湯。大浴場では滑りそうで怖い私は入浴せずみやげ物を物色。


高松自動車道ー渦潮ー大鳴門橋

高松自動車道を東に走り、徳島、鳴門海峡に出る。渦潮を橋の上から見られる「渦の道」というのがあるという。一度歩いてみたかった。高いところから下を見るの大好きだし、遊歩道にところどころガラス床があって、自分がそこに乗って下の海、渦潮を見られるなんて楽しそう。
夕方4時半になっていたので、駐車場は上の第1駐車場からいっぱいになり、われわれは第4駐車場にとめて階段を上っていく。階段を上って下りて遊歩道を歩いてちゃんと帰ってこれるか、ちょっと心配だったが、向こうに見える大鳴門橋。その橋げたに遊歩道がある。行かずばなるまい。な〜に、そんな大仰な心配は要らなかった。いいお天気。いい風。海も山も見える、いい景色。気持ちがよければ足は上がり歩ける。
鳴門公園案内図
写真をクリックすると大きな画像が出ます
入館料500円を払って海の上の橋へ
飛島とまわりの速い潮

全長450メートルの海上遊歩道
遠くの大きい渦のそばに観潮船
対岸は淡路島
海面からの高さは45メートル
遊歩道を歩き始めたのが5時半頃。右手紀伊水道から流れてくる潮の速いこと。狭い鳴門海峡をもっと狭くしているような岬の先の裸島の上に橋脚が建っていて、ガラス床から岩と潮の流れがよく見える。
大きな渦潮は太い鉄柱の陰から遠くのぞき見るしかできないが、広い海峡全体を眺め渡せるのはとても楽しい。
柱の間からのぞき見る大きい渦 帰りに見る渦はあわ立って大きくなっていた
この3枚の説明板をクリックすると
それぞれ大きな画像が出ます


左説明板によると、渦潮のできる仕組みは単純ではないようです

「太平洋から紀伊水道へ入ってきた満ち潮の高い海水面は、
鳴門海峡が非常に狭いため通過できず、大阪湾、明石海峡
へと回ります。愛媛県側の豊予海峡から瀬戸内海に入って
きた満ち潮と合流し播磨灘へ到達するのに約5時間かかります。
そして満ち潮が播磨灘に来る頃には、太平洋側が6時間後の
引き潮になっていて、海峡部分で水位差(最大1.5メートル)が
生じ、海面の高い満潮側から低い干潮側へ激しい勢いで水が
流れ込み(これが渦潮を作る原因)、中央部を流れる速い流れと、
その両側の遅い流れとの速度差で渦が発生するのです。」


大鳴門橋 瀬戸内海に日が沈む
五月晴れのいい1日。渦潮を上から見る「渦の道」は期待以上に楽しかった。絶景というのではないけれど、地球の不思議を目の当たりにできた。次はどこからの絶景を見ようかなぁ。