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湯の丸高原一帯と池の平湿原ハイキングでは、
花と新緑を満喫。花トレッキングのうたい文句どおりでした。図鑑でしか見たことがなかった高山植物が群生していたり、あちこちで木や草に隠れて咲いていて、
森林インストラクターと自然観察員とふたりもガイドが
ついて、詳しい説明をしてくれるから、うなづいたり、
カメラをのぞいたり、忙しかったぁ。
レンゲツツジの大群落は、毒を嫌って、放牧の牛が
食べないから残ったということらしい。 |
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レンゲツツジ |
シャジクソウ |
レンゲツツジ牧草地の上の峠まで少し登りました。
明日の準備運動とみんなの体力を見るのが目的のよう |
翌日は小雨が上がり、うすぐもりのハイキング日和。池の平湿原への往きと帰りは違うルートを通りました。
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本州ではここだけという落葉松の自然林
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大きなこぶ状のところにたくさん木の芽が出ている
細胞異常で、いわば木のガンのようなものだとか
虫はいないらしい |
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白樺が10〜20年で倒れた後、コメツガがぐっと成長する。
ここは今ちょうど植生の変わり目の林。 |
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落葉松林の下草のササに花が咲いて、ササが枯れていました。50年ぶりだとか。花の後にできる実を野麦と言い、昔は食べたそうです。
“野麦峠”にはそんな悲しい意味もあったのか。 昔、ササや竹に花が咲くと不吉なことが起こると忌み嫌ったけれど、むしろ逆で、干ばつで危機を感じたササが、確実に子孫を残すために花を咲かせ実をつけると考えた方が理屈にあっているとインストラクターさん。花の周期が長いだけで、花を咲かせれば枯れるのは植物の常だと。 |
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マイヅルソウ |
ツマトリソウ |
マタタビ
葉が何枚か白くなっている
昆虫の目を引く作戦だとか |
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倒木や切り株にコケ、ツマトリソウ、
マイヅルソウなどがびっしり |
落葉松の赤ちゃん? コケの一種? |
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池の平湿原の入り口のあたりには、みごとなコイワカガミの大群落がありました。湿原内にはほとんど花は見当たらず、ヒメシャクナゲの群落が木道から遠くてうっすらピンクに染まって見えたぐらい。
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大木のサラサドウダン |
ハクサンチドリ |
ハクサンチドリ |
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三方ヶ峰頂上から望む新緑・もえぎ色の森 |
三方ヶ峰あたりにコマクサの人工繁殖場があり、高い頑丈な金網で囲ってありました。細かい目の金網では小さいコマクサは見えにくいので、ところどころのぞき窓が切ってあります。
これでも盗掘を防ぎきれないそうで、日本国中の高山から消えかかっているというのに、どうして育てている人の大変な苦労も分かろうとせず、眺めて楽しむだけをできないのか。腹の立つ悲しいことです。
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コマクサ
白花もありました |
来たときと違うルートで地蔵峠まで下ります
牧草地でない山の中のレンゲツツジの道 |
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ゴゼンタチバナ
どこでもいつも時期はずれで
お初にお目にかかります・・・感激 |
キンポウゲ(ウマノアシガタ) |
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ミヤマハンショウヅル
若い観察員さんも実物は
初めて見たらしい |
ミヤマエンレイソウ |
見たこともない花ばかり。今まで運悪く、花をつけているところを見たことがなかったゴゼンタチバナがかたまって咲いているのを見つけたときはうれしかった!
ミヤマハンショウヅルは、見つけた人がクロユリじゃないしと首をかしげて、数人で列の最後の観察員さんを待ちました。ハンドブックで調べてくれてやっと分かったとき、みんなの喜んだこと。
どの季節もここはとてもいいところだとガイドさんたちは言いますが、この時期の花の多さ、緑のみずみずしさ。最高でした。
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