信 州 山 散 歩
黒斑山に登る

浅間山(2568m)の外輪山のひとつ黒斑山(2414m)に登りました。深田久弥の百名山に入っている浅間山が噴火活動中で、登山禁止になっているので、浅間山の代わりに黒斑山に登る人が多くなっているとか。危険なところはないし、2000メートルあたりから登り始めるのだから、登山という感じではないのでしょうが、膝痛、股関節痛持ちの身には、ちょっとキビシイ山歩きです。 同じ道を往復するというのをしっかり確認して、無理だと思ったらリタイア、と心に決めて出発しました。
何度かアップダウンを繰り返して
開けた礫地を通り、歩きやすい道だけど
杖をついても息があがって結構しんどい
上りが続いたあとこんな道もあります
次はどんな花が迎えてくれるかと、
両脇の花々にひっぱられて登ったようなもの



赤ゾレの頭を過ぎると右下は大昔の噴火口だという急坂のガレ場。目の前、上り詰めたところがトーミの頭という岩場とか。林の縁に道があるらしく、登っている人が見えます。ここで半分ほどの人がリタイア。悩みましたが、きつい登りは見えているここだけで、もう少しで頂上と聞いて行ってみることにしました。エネルギー補給に、出発時に配られたバナナを半分食べて、ゴー。
向こうの頂上がトーミの頭 トーミの頭から
少し進んで振り向くと、この景色
もう少し進むとこれ
ほんとにこんな景色があるんだ!
登ってきてよかったぁ

遠くから見ているよりは、道幅もあり、そんなに怖くもなく登れました。トーミの頭はちょっとした広場のようになっていて、食事をしているグループも。

トーミの頭の辺りには、トーヒだろうか白骨化した枯れ木がにょきにょき。それでも木々が密生した中にあるので、あまり異様な感じはしません。

火口の方はすごいガスで何も見えないけれど、外側はよく見えて原生林の雰囲気がいい感じ。登ってこなければ見えない風景。うれしい。
頂上に着きました。目の前が浅間山だというけれど、一瞬ガスが晴れただけですぐに隠れました
眼下に広がる草原?は湯ノ平といわれる火口跡の凹地らしい。まるでアルプスの牧草地のよう。晴れていれば、雄大な活火山浅間山全体の姿が間近に見られたのだろうけどなぁ。



山道で出会った花々
アキノキリンソウ イカリソウ ハクサンシャジン
リンドウ ヤマハハコ タムラソウ
ソクズ ミヤマトリカブト
コキンレイカ シャジクソウ? ?
コケモモの実 マイズルソウの実
<2000年8月>

上りはみんなについて必死に登りましたが、下りは温泉入湯を諦めれば写真を撮りながらゆっくり戻れると、目に付く花を次々に写しました。気がつくといつの間にかひとりになっていて、道を間違えてしまったかと、よりによってアップダウンのきついところを行ったり来たり。一本道だから間違うことは先ずないと知っていたのに、上りと下りでは景色がまったく違って見えて、確かにこの道だと自信をもてない。いつもの悪い癖で、慌てふためいて、道標の数字を読み違えてまさに右往左往してしまいました。
それでもホテルに着いたらバスの出発予定時刻の15分前。よしっ、まだ間に合う。温泉で汗を流して、バスに乗ったら後はぐっすり眠りました。我ながらドジでとんまで情けない。私の一番の課題は、あわてないこと。落ち着いて事態を見極めること。 だけどこの後も大して悪癖は改善されていません。慌てふためいて判断を誤ります。懲りてません。あ〜ぁ。