犬山・美濃路紅葉めぐり

2010年11月17日(水) 曇り のち 晴れ
岐阜県には今まであまり縁がなく、知らなかった寺院が紅葉の名所ならと参加した日帰りバスツアー。朝のうちは曇っていた空が午後には晴れ上がって、日の光を透かして見上げる紅葉は、とてもきれいでした。
前の晩、あらかじめ送られてきていた旅行案内に目を通すと、数百段の階段があると‘おことわり’が書いてありました。聞いてないよぉ・・・という気分ですが、覚悟を決めて、長さ調節が簡単にできる山用の杖を持ちました。

長い階段の犬山寂光院

数百段の階段は次の大矢田もみじ谷となっていましたが、最初の犬山寂光院も300段以上の階段だと着く寸前に言われても・・・段差が小さくてそれほどきつくなくてほっとしました。
まわりのカエデはまだ青々 本堂まで上がって振り返って見た階段
林の奥のほうは少し色づいている 展望台から町を挟んで向こうの山の鞍部に見える犬山城
本堂裏から 頭上にはぽつぽつ紅葉が
階段を上る前に、バスを降りたところとバスに乗るところは別と注意があったのですが、明確な場所の説明がなくて、帰りにあたふたしてしまいました。
バスを降りたところまで来ると、数人が待っていて、ここだと聞いたと年配男性が自信を持っておっしゃるので、一緒に待ちました。しばらくすると、バスで相席の方が、もっと下ですよとわざわざ坂道を上って迎えに来てくださって、お元気でご親切。助かりました。

水色のきれいな木曽川に沿ってしばらく走ります 立派な岩
帰ってから調べても特に名前はついていないよう




今度も長い石段、美濃の大矢田もみじ谷
駐車場の紅葉 大矢田神社参道、鳥居と門
古びた格式高そうな門
狛犬、子獅子を踏みつけている 手毬を踏んでいる
仁王像の古び方がすさまじい、金網は破れ、
上に貼ったり塗ったりしたものが取れてしまったらしい上半身と板切れをつぎはぎして修理した?下半身
長い石段、上りは何とかがんばったが、下りの第一歩で左股関節にぐぎっと痛みが走った


拝殿 左・拝殿から右本殿へ渡り廊下
門の狛犬と同じ形だけど、口と手毬が赤く、献と奉の字が左右逆
本殿横から 本殿の裏


石段を下り始めたら股関節にきたので、横のくねくね坂道を下りる
この道の方が紅葉がきれいに見えてよかった



ここも美濃の古刹、横蔵寺

深い谷間で太陽はすっかり山の陰に入り、せっかく鮮やかな紅葉もきれいに見えなくて残念でした。
夕方遅くなって日が射さなかったのも、時間ぎりぎりで忙しかったのも残念で、もう少しゆっくり拝観したかった珍しい寺でした。
本堂から谷川を渡って向かいの山側に建つ瑠璃殿には、国の重要文化財諸仏が並び、隣の舎利堂にはミイラが祀られています。座った姿そのままに仏像のように祀られていますが、天明期に生きた妙心上人の遺体だそうです。全国を巡礼、仏道修行を重ね、山梨の御正体山洞窟で断食、入定。ミイラ化した遺体を村人が祀ったのち、明治期にここ横蔵寺に祀られたそうです。




本堂も三重塔も江戸時代初期の建物で、木肌そのままに立っている姿が立派ですが、いつか朽ちそうで、諸行無常と言っても、立派な建物は何とかして残したいと感じました。
いつもは、バスから降りるとき、必ずスペアのメモリ、バッテリ、もうひとつのカメラを持つのですが、このときは暗いし写真がきれいに撮れないだろうとサボってしまいました。上の3枚を撮ったところでメインのカメラのバッテリが切れて、ここでは残念な思いばかりしてしまいました。
今まであまり縁がなかった美濃路。長い階段は困りましたが、珍しい景色、珍しい寺院。相席の堺の方は物知りでご親切。一日楽しく過ごしました。