大 和 路 歩 き
室 生 古 道

仏隆寺石段室生寺はまわりを山に囲まれたすり鉢の底のようなところに建っています。大昔、室生火山群が活動した後の地形だそうです。
室生古道は、奈良からの伊勢本道から別れ、室生寺の南門といわれる仏隆寺を経て、室生寺に至る古い参道です。
約8キロ。のどかな田園地帯を抜け、ちょっとしんどい峠を上り下りして歩きます。
初めて歩いたのは、阪神淡路大地震のあった年の春。右写真、仏隆寺門前石段横の大桜の花を見ようということでしたが、少し早かったようで、固いつぼみはひとつも開いていませんでした。
室生寺五重塔に覆いかぶさるように枝を伸ばしている杉が、この3年後、台風の強風で倒され、五層すべての庇の一角が壊れたのでした。
<1995年4月>



2度目は、7年後の秋、彼岸花の時期でした。 仏隆寺までは山と山に挟まれた狭い谷間で、田畑の畦や山の際に一列になって咲いている彼岸花は、大和の秋、山里の秋を存分に味わわせてくれました。
仏隆寺の石段、197段
季節が違うとこんなにも景色が違います 山里の秋

境内の中の白い彼岸花にまじって
ピンク色のもありました
山里に彼岸花はよく似合います
仏隆寺のまわりは大群落でした
仏隆寺からは急坂を登ります。天気はいいし、見事な彼岸花を見た後だから、何だ坂こんな坂と元気に登れます。坂道の両脇には小さい花たちが目を楽しませてくれ、前回結構しんどいと感じた峠道を楽しく歩けました。
ミズヒキ ゲンノショウコ アキチョウジ
ミズヒキ ゲンノショウコ アキチョウジ
キンミズヒキ オオイタドリ シュウメイギク
キンミズヒキ オオイタドリ シュウメイギク
何の赤い実? クリ 大きい蜘蛛
何の赤い実? クリ 大きい蜘蛛

峠を降りて室生村、里の秋 室生寺の仁王門

すっかり修復され端正な姿を見せている五重塔 奥の院への道
本堂に鎮座する仏像は、女人高野と言われる寺の全体に小ぶりの建物に合ってどの像も端正なたたずまい。できれば座ってじっと見ていたかった。
<2002年9月>



雨の石段
シャクナゲの頃に雨の室生寺に行きました。
何度か来ている室生寺。何故か雨のことが多い。

シャクナゲ シャクナゲ ハナズオウ

<2004年4月>