変形性股関節症手術入院日記

手 術 後 1 日 目

2009年2月19日(木) 晴れ ときどき 雪 
7時に灯りがつく前に、早めに起き出した人が洗面トイレに向かう音が聞こえて、待ち望んだ朝がきてうれしい。体温、脈拍、血圧を測り、抗生剤の点滴が始まった。1日2回の点滴は4日間続く。
血液検査のため採血。
もしかしてこの日からじゃなかったかもしれないが、血液をさらさらにする注射を朝晩2回お腹にする。お腹とはびっくりだけど、しっかり溜め込んだ皮下脂肪をぎゅっとつまんで軽く皮下注射。最初の看護師さんが夜は右に朝は左にと決めて、その後入院中続く。

錠剤の薬が4種類。痛み止めと胃薬と腫れ止め。これらは1日3回食後に。貯血時から1ヶ月飲み続けた鉄剤はそのまま続けて1日2回、この後もずっと1ヶ月検診まで飲み続ける。
フットポンプが今日もギューギューと足裏を押してくれる。
手術当日と翌日はいろんな処置や治療で忙しい。

9:30に石部先生の回診。切ったところを見て、痛くないかと聞かれる。切った痛みも腫れた痛みも感じない。薬のおかげだろう。足首は動きますか。膝は曲がりますか。腰は持ち上がりますか、のどれにもちゃんと反応できて、いいですねとにっこりされるととても安心。リハビリは3:30からとなった。手術後24時間経ってからということかな。

朝食時は、ベッドを起こして起きて食べる。食欲なく、味噌汁の汁だけ吸った。昼食もベッドを起こして。口に入れられたのはおかゆ3分の1と味噌汁。味噌汁の実は食べたし、大根とがんもの煮物も少し食べられてよかった。

3:30、リハビリの先生がベッドまで来てくださり、今日は病室と廊下でリハビリ。ベッドでは足首動かし10回。膝を下に押し付けるのを10回。足上げ10回。腰上げ10回。では、歩いてみましょう。えっ、もう・・・歩行器が用意され、足元に体重計を置いて、右足を乗せ、半分の体重を体感するようにといわれるが、こういうの鈍くて、なかなか分かりましたといかない。全体重を掛けない方を重視して、むしろ全体重を歩行器に掛ける勢いで持ち手にしがみついて歩を進める。 足を見て、歩行器の車を見て、必死で進んで廊下のつきあたりまで往復。リハビリの先生、あっけなく、いいでしょう、トイレにひとりで行っていいですよ。とオシッコの管をはずす許可が出て、看護師さんがはずしてくれる。あー、うー、ちょっとこわいなんてつぶやいても、取り上げてもらえない。

夕食は食堂にしますかと看護師さんににっこりうながされて、また必死で歩行器にしがみついて食堂へ。だけど、これがいいのですね。昨日手術の人も、一昨日手術の人も、その前の人も、みんな揃ってにぎやかにお食事。完食はとても無理だけど、おしゃべりに加わっているうちにいつの間にか半分くらいは食べていた。治療途中の歯がややこしいこともあって野菜でも噛み切れず残してしまうけれど。 おかゆを食べている人を見て、明日から私もお願いすることにした。

トイレに行くたびに、歩行器にしがみつき具合がだんだんゆるくなって、みなさんがよくおっしゃる日にち薬、時間の経過というのが分かってきた。

月曜から水曜まで、毎日3人ずつ石部先生手術。木曜は手術はないようだ。先週も同じように毎日3人〜4人の股関節置換術。みんなが同じように簡単に人工股関節を入れるというのではない。私のように骨折や神経圧迫による1時的だけど麻痺なんてこともある。すごいなぁ。すごすぎる、先生。

今夜は眠剤をもらって飲む。眠れるといいな。