変形性股関節症手術入院日記

手 術 後 2 日 目

2009年2月20日(金) 雪 
眠剤のおかげで夕べはよく眠れた。それでも3度トイレに起きたけど。朝1番は、起き上がるのもなかなか。からだの芯に力が入らない。歩行器を押すのに足が前に進まない。熱を測ったら36,7℃。平熱が35℃台だからこれは立派な微熱だと、9:00頃の石部先生回診のときに訴えたら、8割の人に微熱が出ます。大丈夫とおっしゃる。そうか。そうだよね。手術直後なのだ。

朝食が大分食べられた。おかゆにしてよかった。みなさん、自家製の漬物や佃煮、梅干などを持ってこられて振舞ってくださる。とてもおいしくて食が進む。自家製はないけど、市販のでもそういうものを持ってくればよかったと反省。

11:30からのリハビリに備えて、1時間前に痛み止めの座薬をもらう。これは昨日看護師さんが必要かと聞いてくれて、どういうことかよく分からなかったが、痛くてリハビリのときに動かせない人がいるからと聞いて、昨日もお願いしたのだ。
今朝の動きにくさはましになって、時間とともに足が前に出るようになっていたが、せっかくのリハビリの機会をふいにしたくない。腫れによる痛みや筋肉痛を抑えて、歩行のための筋肉伸ばしは是非やりたい。今日からもう歩行器卒業。2本杖で1階のリハビリルームまで歩く。1本は自分の杖。もう1本は病院の杖を借りる。それにしても早い。早過ぎないかと思いつつ、 2本杖を歩行器を押すのと同じ感じで同時に前について、痛い足から前に出す。最初もたもたしたが、すぐに慣れた。きっと座薬のおかげが大きいのだろう。ベッドの2倍くらいの広さの台つきマットの上でのリハビリ。仰向けに寝て、手術前にできなかった胡坐をかくような足の形、右足を少しずつ開かれても痛くない。少しずつじわじわと広がっていく喜びが大きい。もちろん今まで縮こまっていた筋肉を伸ばしてもらうのだから、痛いわけだけど、イタ気持ちいいとでもいうような感じ。右足に全体重を掛けてよしの許可は出たが、やはりちょっとこわい。

18日手術組みのTさんは、手術翌日からもう1本杖でさっそうと歩いておられたが、人をうらやんではいけない。10歳も若いし、日ごろから鍛えておられるのだろう。初診のときに私は、体重を落として、筋肉痛を乗り越えて体操をしっかりと言われたが、彼女は何も言われなかったらしい。全然違って当たり前。

昼食後、食堂においてあるパソコンに触ってみたが、マウスもキーボードもなく、画面上にキーボードが出てくるタイプ。重いというか動かないというか、私の手には負えずすぐに諦めた。このときは気づかなかったが、後日思いついて、クリックのときにダブルクリックにするとさくさく動いて、うんと若い人から聞かれダブルクリックをと応えたら、彼女のやりたかったメールがうまくいったようで喜んでもらえた。

3:30頃レントゲン撮影。

隣のベッドの人は、窓際に移り、今日から新しい人が入院。手術前検査や説明、処置に1日かかるので、今日入院だけど、手術は月曜日。今夜と明日の2日は外泊してもいいですよと言われて、札幌市内の人だからお家に帰った。

明日は石部先生東京で手術のため、札幌はお留守。先生、大丈夫? 働きすぎ? 手術してもらったみんなは、1年待ち2年待ちでも石部先生にお願いしてよかったと、とても喜んでいるけど、ちょっと先生のおからだが心配。

リハビリとレントゲンに1階に下りて少し自信がついて、夕食後点滴が済んでから自宅に電話を入れた。携帯は使っていい部屋もあるが、充電だめと言われたので自粛。1階の公衆電話から。数日後遠くに住んでいる長男に電話を入れたときに、このときの私の電話が歩行器から2本杖になって舞い上がっている感じだったとつれあいから伝えられていたらしい。まぁね。うれしかったもんね。    

写真は病室の窓から見える林。右上写真の横向きについている点々は狐の足跡らしい。真ん中写真の縦の線は、木の枝に積もった雪が落ちて転がり落ちた後とか。