変形性股関節症手術入院日記

手 術 後 3 日 目

2009年2月21日(土) 大吹雪 
今日も、飛行機は飛んでいないらしい。 東京の手術に先生昨日行かれたらしいから、間に合ってよかった。 やっぱり、2月の北海道はこんなものか。 飛行機が飛ばないのが吹雪だけとは限らないけど、真冬の北海道は確率が高いのだから、ぎりぎりの日程は危ないね。覚えておこう。

土日は手術もリハビリもお休みらしいが、水曜日と金曜日の手術の人は、2度の土日のリハビリが休みになって不公平だからと、今日と明日は、別のリハビリ先生が担当してくださることになっているそうだ。 いつもの必要なことだけを話す人と正反対で、とてもお話好き。リハビリの予定はきっかりじゃなくおよそで前後と思うようにと言われたのが、どうもそういうことらしい。 おばちゃんやおばあちゃん相手におしゃべりしてくださるなんて若い男性では珍しい。きっとリラックスしてリハビリに励めるというお考えなのだろう。
今日新たに加わったのが、平行棒の中を歩くこと。端まで来て向きを変えたら、大きな鏡に自分の姿が映っていてギョッとする。 歩いてきた自分の姿を見てどう思うかと問われたが、返答に窮したよ。病院のいわば寝巻きを着てボサボサ頭のいつにもましてなんともみっともないおばあさんが立っている。 どうと言われても・・・と困っていたら、足が痛くなくなった自分をイメージして、おしゃれをしたいとか、きれいに歩きたいとか、こんな風になりたいという欲望を持つようにとアドバイス?された。 あー、それ、若い頃から私はあまり気にしない方向で、せいぜい姿勢よく歩くようになりたいくらいが関の山。そうか、もっときれいになるぞと意欲的になることで、リハビリ効果も飛躍的に向上するのか。うーん。 痛くなければそれでいいや、じゃ駄目だったか。

その後、同室のKさんと看護師さんの指導つきで入浴。Kさんは神経損傷とかで動きにくい箇所があって、服の上から、ふくらはぎから太ももまで一体型のコルセットをはめているから、入浴するときにコルセットを1度はずしてビニール袋に入れて持って入るなど、何度かつけたりはずしたりしなければならないのを懇切丁寧に指導。 とても面倒といっているけど、手術直後よりは大分神経も回復してきているようで、ご本人も表情が明るくなってきた。
本当にひとりひとり術前の状態も、術後の回復具合も違う。それでもみんな1日1日よくなるというのは、希望が持ててうれしい。

毎日3時間ずつ足裏をマッサージしてくれたフットポンプと今日でお別れ。明日からは自分で足首を動かすなどして血栓予防。

18日手術組みのTさんの息子さんと娘さんは北海道観光をしておられたようで、旭山動物園ではほとんどの動物が寝ていたと笑わせてくれ、よし、暖かい季節に行こうと決心する。100円ショップで見つけたと息子さんが杖をテーブルに立てかけても倒れない支えをお母さんだけでなく、私たちの杖にまで取り付けてくださって、大変助かっている。 食事のたびに毎回彼らが買ってきた果物などをむいてみんなに配ってくださって、自分ひとりで食べるわけにいかないじゃない、とそれはま、そうかと思うけど、毎度のデザートには感謝感激だったよ。ごちそうさまでした。