変形性股関節症手術入院日記

手 術 後 5 日 目

2009年2月23日(月) くもり 
土日をのぞいて毎朝、朝食後石部先生の回診がある。看護師長さんとリハビリ士さんふたりがすぐ後ろについて、それぞれの患者についての先生の指示がすぐに直接治療現場に反映される。私の場合で言えば、2日間は右足には体重の半分でとか、全体重掛けてとか。大抵はその直後に3〜4人の手術を控えて、担当の人によって完璧に準備されているのだろうひとりひとりの資料を手に、患者の様子を見ながらてきぱきと指示を出される。石部先生に対する信頼感とともに、この一分の隙もない回診のシステムとその後の治療の間違いのなさにもますます信頼感が増す。

10:00 肝臓のエコー検査。

11:00、遅くなった朝食をいただく。私の前にエコー検査を受けたMさんが待っていてくれて、一緒に食事。71歳、ご主人を見送られて、足がよくなったら人工股関節がもつ間元気に過ごすととても前向き。お説教はしないが、人生感謝が大切と、実際の言動はそのモットーどおり。演じるのでなくいい人。見習いたいが無理だ。

今日の入浴は看護師さんの付き添いなく、KさんとIさんと私の3人。Kさん、大分慣れてこられたからだろうけど、コルセットを身に着けるときに椅子に浅く腰掛けていて、椅子ごと倒れそうに。あわててナースコール。股関節患者の入浴は必ずふたり以上一緒にというのがうなずけるできごとだった。

夕食のとき、あなたはこちらとわざわざ看護師さんから声を掛けられたのが何か意味があるかと勘違い。まわりの人たちも私の魚だけさばじゃなく白身の魚であるのに気づき、キンキか、そんなわけないだろとか、にぎやか。食べた感じは鯛かな。これは、さばと秋刀魚は最近下痢になるのでアレルギーと申告してあるからなんだけど。
もしかケーキでもデザートに出るかと考えたのが浅はか。長期療養病棟じゃない。老人施設でもない。そんなことあるわけない。今日は私の66歳の誕生日。ベッドに戻ってのど飴をなめて、ひっそりと誕生日を祝う。まぁね、痛くない右足をもらえたことが何よりのプレゼントだから、すっかり元気になったら好きなことをする。それが誕生祝ということで。

写真は、この日じゃなかったけれど、窓のすぐ外に来た多分ツグミ。ふっくら膨らんでかわいい。