真珠腫性中耳炎・手術入院日記
2回目

《入院17日目》

6月13日(木) うす曇後晴れ
8:30am、外来に呼ばれ、聴力検査。山と詰まっていた耳垢を取ったから・・・先生がそう言うのだ!・・・ なんと右も少し聞こえがよくなったそうだ。うれしいねぇ。そして、いよいよ、明朝退院!!! ヤッター!!!
入浴洗髪OK。アルコールOK。飛行機OK。どんな普通の生活もOK。ただし耳に1滴も水を入れないこと。 退院後なまった身体で急に動いてもしんどいから徐々に慣らすようにとアドバイスされる。本当に嬉しい。 入院がこんなに楽チンなものならいつまで入院しててもいいわなんて考えていたが、 それっていつもの私流精神安定法、安全弁、生活の知恵なんだろうな。そう考えておけばかなりつらい体験が続いても辛抱できるし、運良く退院が予定より早いなんてことになればどんなに喜べるか。 3週間のところを2週間と4日。傷の治りが早いといわれるのはとても嬉しい。
手術はうまい人にやってもらわなくちゃならないが、傷が治るのは本人次第だもの。 普段は傷の治りが遅いから、今回は頑張って食事を全部食べるようにしたし、 いつもはほとんど薬を飲まないから薬の効きがいいのかもしれない。うれしいな、うれしいな。
真っ黒アゲハが飛んでいる。この蒸し暑さがアゲハチョウには必要なのか。急に出てきた気がする。 朝、家に第1報入れたが、夕方もう少し詳しく電話。時間いっぱいで留守電が切れちゃった。 7:30pmに息次男来て、お金と新聞を届けてくれる。明日も来るけどと。有難う、有難う。
昨日あたりからお隣や背中合わせの人たちとちょっとおしゃべり。だけど案の定Tさんはかなり 親密度濃厚好き派。明日退院でよかったと思う一方、闘病知識豊富で、そのあたりはよかったかな。 私が退院した後のベッドを狙っているそうだ。看護婦さんが変わるたびに頼んでいるそうだが、 どうなるか?病棟管理は例外を認めると後がややこしくなるから、そういうことは許可にならない可能性大と思うが。抗がん剤と化学療法で1ヶ月入院といわれてからはテレビも入れたし、個室はいくらかとも聞かれた。真中はなんたってうっとうしい。私は絶対に間のカーテンを開けなかったし。
彼女、自分が窓際になれば、カーテン開けて真中の人に開放感を味わわせてあげるのかな? もしTさんが窓際で、私が真中で、Tさんの好みだのに親切だと思って勝手にカーテンを開けられたりしたら、我慢できなくて無理して個室に移ったかもしれない。窓際で安く上がってよかった。



《入院18日目》

6月14日(金) うす曇り
うれしいな、うれしいな、今日はうれしい退院日。 7:35am外来に呼ばれる。早く帰れるぞ!だけど興奮して眠れないなんてこともない。夕べもよく眠れた。
診察は早くに済んだが、いろいろの手続きで結局10:30。電話して11時に迎えに来てもらうことに。 あしかけ18日間の入院はこれで終了。 帰り道、イタリアーノに寄ってもらって、お昼用におすし。夜用にお刺身。やっぱ、生魚に飢えていたからね。 ビゴのパンとケーキも。シャンパンを欲しかったが、ここにはもう売っていないみたい。ワインも超安物ばかりのなか、神戸ワインがあった。これでいいことにする。
夫、上等のおすしと赤飯をもって、夜早めに帰ってきた。 喜んでパクパクいただく。 生命保険と簡易保険の特約から入院と手術に関する保険金が多少下りるはず。よっしゃ――!それで旅行だ! もしかして生きて帰れないかもとか、ひどいめまいや顔面神経痛で長期入院になるかもとか、 全く考えないわけではなかったから、ちょっとやばかったけど、なんとか間に合って手術は成功。 順調に回復。元気に退院できるなんて、めでたいことこの上ないじゃない! やっぱ、ここはシャンパンで乾杯したかったなぁ……


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