
2008年11月28日(金) 晴れ 後 曇り 後 時雨
嵯峨野の奥にふたつ念仏寺があると聞いたことがあった。ひとつは有名な化野(あだしの)念仏寺。もう少し上に一度も行ったことがない愛宕(おたぎ)念仏寺という隠れ紅葉寺があるらしい。紅葉もいいし石像が面白いと聞いては、行ってみなければ。
寺の創建は奈良時代といわれ、平安時代には厄除け観音として東山の地で信仰されていたが、鴨川の洪水により堂宇が流失。天台宗の僧、千観によって再興され、真言宗教王護国寺(東寺)から離れて、天台宗比叡山の末寺となり、大正11年にこの地に移されたそうだ。
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何となくひなびた寺を想像していたが
赤と緑の色鮮やかな仁王門に迎えられた
左右に鎌倉初期に作られた仁王像が立っている |
狭い山道からすぐ山肌にへばりつくように堂宇が立つ |
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寺暦の案内板
<クリックすると大きな画像が出ます> |
門を入って見上げると地蔵堂 |
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想像していたより石像が大きくて驚いた、石仏と思っていたが、寺では羅漢と呼んでいる |
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左手前では酒酌み交わし、隣は抱き合い
思い思いに好きなことをしている |
このあたりでは整然と並んだ感じはない |
江戸中期に建てられた仁王門が昭和25年の台風で大きく破損し、昭和56年に解体復元修理。そのとき、一般参拝者によって彫られた羅漢石像を納めてもらったという。
奈良の薬師寺などで堂宇再建のため般若心経の写経によって一般信者の浄財をいただいたというのと同じようなことだろうか。
10年後に羅漢像が1200体となったとき落慶法要をしたというから、苔むして年代を経たように見えるけど、平成の話で、随分新しい羅漢さんたちなのだ。
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紅葉には少し遅かったけど敷き紅葉がきれい |
境内の山の斜面に並んだ羅漢さん |
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境内いたるところに所狭しと並んだ羅漢さんたち |
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ふれあい観音堂 |
三宝の鐘 |
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