北海道、夏、低山歩き

1日目 8月5日(日) 晴れ
飛行機はやっぱり窓際がいい

伊丹空港から飛び立った飛行機は、北摂の山と六甲山にぶつかりそうになりながら急旋回して、瀬戸内方面に出る。左に旋回したらすぐ下に我が西宮の街が見えた。海と山に囲まれた緑の多い街だと思っていたが、こうして見ると家ばかり。
雲の上に富士山が見えて、しばらくしたら日本海側の海岸線に沿って北上。両親が山形と新潟の出身で、私は北陸。親戚も日本海側の東北に多く、この川はもしかして三面川か、最上川か、、、奥山から山に囲まれた盆地の町を通って海までの流れが一目で見える。乗り物はやっぱり窓際がいい。

旭川上空あたりに来ると、丘陵地のてっぺんがどこも帯状に削られて畑になっている。昔、40年以上前、何時間遅れても平気な列車に乗って原生林を進んだ心細さは微塵もない。

空港が近づくと、下の畑にくっきり機影を映してその距離がどんどん近づく。天気がいいと、飛行機の窓からの眺めがとても楽しい。


やっぱり北海道。気温は16度。涼し〜い。気持ちい〜い。だけど、昨日までは毎日雨で、山は霧で何も見えず、私たちはとても運がよかったらしい。
明日より今日のほうが時間に余裕があるからと、明日の予定だった北竜町のひまわり畑の見学に回る。
この頃あちこちにひまわり畑ができて、観光名所になっているそうだが、さすがにここは北海道。その広さたるや半端じゃない。やぐらのような小屋の上の展望台から眺めてこの景色。見慣れた黄色だけじゃなく、ヨーロッパ種の赤系統も横の畑に植えてある。鮮やかな赤や、黒っぽい赤のひまわりなんて初めて見た。いろいろあるんだ。

飛行機の前ポケットに帽子を忘れて、ここでひまわり柄の帽子を買った。この後帽子なしで山歩きはつらいので、店が見当たらなくてあせっていたのだ。助かった。この旅の間大いに役立ってくれました。