北海道、夏、低山歩き

2日目 8月6日(月) 晴れ
雨竜沼湿原へ、あっ、落ちる!
第1つり橋を渡って山の中へ 柱状節理の円山は中間から上はたてに、すぐ下は横向きに
雨竜沼(うりゅうぬま)湿原は南暑寒岳(みなみしょかんだけ)の山すそにひろがる湿原。山すそといっても、町や畑のある平地からは、バスで約1時間山の中に入って、登山道を約2時間しっかり歩いて標高850メートルまで登って、やっとたどり着く。
バスも雨竜沼湿原を流れるペンケペタン川の下流に沿って上ってきたが、登山道も川沿いについている。第1つり橋、第2つり橋を渡る。このつり橋は、冬季取り外してしまうそうだ。雪の重みで壊れるからかと思ったら、熊が下りてこないようにだとか。
上右の写真、円山は柱状節理の山。隆起の過程でたてと横に分かれたらしい。左奥の台地のあたりが雨竜沼湿原。
左は白竜の滝。このあたりまで登ると、上天気では北海道と言えども暑くて汗だく。休憩時にみなさん着替えておられるので、私もTシャツを脱いで、背タオルを取替え長袖シャツだけになった。さぁ、頑張って登るぞ!

しばらく私の胸に止まっていたノシメトンボ。飽きたか倒木に。

粘土と石の道は靴に泥がついて滑りやすい。
首から大きくて立派なカメラを下げた70代(多分)男性が、足を滑らせて下の川に落ちそうになった。そのカメラの紐が途中の木の枝に引っかかって、下まで落下せずにすんで、不幸中の幸いというべきなのだろう。大きなカメラで足元は見えないし、バランスを崩しそうと言っている人がいたが・・・だけど、本当によかったことに、すぐに奥さんと一緒に町の病院に行ったその人が、夕食時には、お顔にガーゼを張って、首にむち打ち症のような治療具をはめて食堂におられて、打ち身以外に怪我はないということだった。翌日からのハイキングもみんなと一緒に元気に参加されていた。

登山道の花
とてもきれいなブルー、エゾアジサイ エゾアザミより茎が長く葉が大きい、チシマアザミ

エゾアジサイ オニシモツケ キツリフネ
外側は地味な濁り黄色ツルニンジン 大きく育ったミズバショウ 色鮮やかなヨツバヒヨドリ
ノリウツギ エゾノシモツケソウ、まわりミズバショウの葉 トリアシショウマ
オトギリソウ チシマアザミ ツルリンドウ
湿原が近づくと登山道の幅いっぱい ヤマハッカ
賑やかにシロバナノニガナ クルマユリ
登山道は花いっぱい。すべる足もと、しんどい登りも、次々に顔をみせる花たちに励まされて自然に登ってしまった。かわいい実や、ちょっと気味の悪い実も。 いつものとおり名前の判らない花も実もある。
エンレイソウの実 アカミノイヌツゲの実と教えてもらったが、
図鑑では実のつき方が違う。
これは葉の裏側に1〜2コ
黄か赤の実がくっついている
オオカメノキの実
何の実? アキノキリンソウ? エゾノシシウド?

湿原入り口から湿原を見渡す、向こうにかすんで見えるのは南暑寒岳
いよいよ湿原内に足を踏み入れます。つづきは・・・