
4日目 8月8日(水) 晴れ
北海道低山歩きの旅も今日が最後。今日もいい天気。晴れあがった青空のもと歩くのがなんとも気持ちいい。表から見ると緑濃い十勝連峰の中腹、十勝岳温泉から歩き始めて少し裏側になると、見るからに地獄谷の様相。奇妙な形の岩があり、きつい硫黄のにおいがプーンと漂う。
この道の途中から分かれていくと、三峰岳への登山道になるそうだ。十勝岳縦走もできるのかな。時々そういう登山者に出会った。写真後方は富良野の町。左後方の白い建物が帰りに入湯予定の十勝岳温泉。
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頭頂だけに花をつけるエゾオヤマリンドウ |
外来種のコウリンタンポポ |
トラ模様の蝶? |
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硫黄の噴出孔、あちこちにある |
ぽっかりあいた大穴の中はまさに地獄
まわりに固まった岩石と同じものが高温のため
ぼこぼこ湧き上がり、どろどろうごめいている |
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溶岩泥流に流され、燃え尽きないうちに冷えた木の残骸では・・・ |
危険なところへも・・・自己責任で
ゴロゴロの足場の悪いところをガイドさんの案内通りに歩く。奇岩の名前などは教えてくれるが、火山活動や噴火の経験についての話はない。安政火口を訪れるのは地元のガイドさんでもそうないらしい。バスガイドさんが珍しがっていた。
ふと、足もとにくねくね曲がったのや、しわしわになった木の残骸らしいものが半分埋まっているのに気がついた。強烈な臭気をあげて噴き出す硫黄の噴出孔も、高温で岩がどろどろぼこぼこ溶けて湧いている火口跡も、柵も何もない。どこまで近づこうと自由。自己責任。
うわぁー、すごい!こんなところまで近づいちゃった!目の前、足の先が沸きかえっている。誰も気づかず通り過ぎていくけれど、溶岩泥流に半分溶かされた木だよぉー!叫びたくなるようなうれしい体験だったけれど、きっとめったに人が来ないから問題にならなかったんだ。観光客が増えれば柵ができるだろう。結構危ない。

帰りに汗を流した秘湯、十勝岳温泉は有馬に似た赤濁の温泉。外にある大岩に覆われた洞窟温泉や、さっき歩いた地獄谷が目の前に広がる露天風呂にゆっくりつかって、楽しかった4日間の北海道低山歩きをしめくくった。
連日の晴天が一番だったのだろうけれど、珍しい花が咲いていて、人だらけじゃなくて、涼しくて、空気がおいしくて、景色がいい。夏の旅は北海道だぁ〜!
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