1日目 9月28日(水) 雨

秋の北極圏、ツンドラ地帯上空をアイスランドへ

こんなに本格的な雨の中の出発は初めて。つい旅の前兆かと思いそうになるのを抑えて、リムジンバスに乗り込みました。 このバスにしばらく乗らないうちにすごい混みようにびっくり。朝6時半出発のバスで補助席を使うほどでした。 2001年秋の同時多発テロ直後、3人だけで関空へ、だったのはもう昔話になったようです。
アイスランド航空の関空ーレイキャヴィーク直行チャーター便は今回初めてとか。旅行社3社でめでたく満席。 アイスランド航空東京支社長Sa氏が乗り込んでの大サービスぶり。 10:40出発のところ少し遅れたようでした。
12時間の飛行。時差は9時間。西に向かって飛ぶのでずっと日中です。 下は初めて見る北極圏の秋景色。見飽きません。日本海を北上。ハバロフスクから中国国境あたりを通過しているときは下の大地はピンク色。 これが永久凍土、ツンドラ地帯というところかぁ。
しばらくすると、大地が白っぽくなりました。雪か氷に覆われているのでしょう。北欧辺から北極海に出てアイスランドへ。
この赤い色は何だろう
コケのような植物が紅葉しているのか?
全体に白っぽくなって川の蛇行が大きくくねくね
大小の湖が沢山
川と湖が削ってできた大地の模様がダイナミック 北極海からアイスランド上空へ
機内食 1回目は和食メイン。うな重風。日本酒や焼酎はないだろうから赤ワインを。 別グループで福井から参加されている隣席の上品な70代半ばくらいの女性。 アルコールはだめなんですよ、などとおっしゃりながら、白ワインハーフボトル1本あけちゃいました。 まぁ、すばらしい!
機内の温度は微妙に変わって、暑くなったり寒くなったり。到着地の寒さに慣らすための配慮かな?
予定通り14:40頃アイスランド南西部、首都レイキャヴィーク近くの空港ケフラヴィークに到着。 そのまま、スーツケースを自分で運んでバスに積み込み、最初の観光地、ブルー・ラグーンへ。

溶岩ゴロゴロの中に大温泉露天風呂・ブルー・ラグーン

広大な溶岩台地に地熱発電所があり、使用後の温泉をためて世界一広い露天風呂をつくったのだとか。 レストランやスパの設備を充実させて現在の形になったのが1999年7月というから、つい最近のこと。 溶岩ゴロゴロの中につけられた道を歩き建物の中に入ります。その入り口あたりでまさにブルーの池が見えました。 アクアブルーというけれど、キラキラ反射する白っぽい水色は不思議な色。 湯気がゆらゆら昇っています。



手荷物にして運んだ水着に着替えてシャワーを浴びて、絵葉書そのままの青い温泉につかり、まわりの溶岩を見渡すと、あ〜、ブルー・ラグーンだぁ・・・じわじわ感慨が湧いてきます。 少しぬる目だけど、思っていたほどではなく、湧き出しているらしいところは結構あたたかい。


カメラを取りにベンチまで戻って、またお湯に入るまでの寒いこと。 真冬の白骨温泉の露天風呂へ行くまでの寒さを思い出してしまいました。 メキシコ暖流が流れていて緯度の割にはあたたかいというけれど、大阪から来た身には大変寒い。 温泉の泥(マッド)を顔にぬって歩いている人がいて、やってみたかったけど、日本人にはきつすぎるかもと言われてやめ。それでもやっぱり温泉ですね。30分以上入って上ったらぽかぽかしてきました。

ホテル・ラディソン・サス・サガ

レイキャヴィークのホテルは覚悟していたよりずっと快適なホテルでした。部屋はちょうどいい広さで窓外の景色もいい。ただ、古い鍵がなかなかの難物で、ドアによって右回しだったり左回しだったり。しかも1度回してカチッと音がした後またぐるぐる回して止まったところでぐっと力を入れてノブを下に下ろしながらまだ鍵をまわすというややこしさ。 ややこしくても開けばいいけど、にっちもさっちもいかないドアがずらーと並んでフロントを呼びに行きました。か弱そうな若い女性がチョコチョコやったら開いちゃうのにぃ。何かコツがあるようだけど、分からないまま私のドアは開くようになりました。気の毒にお隣はいつも開かなくて、ちょっとお手伝いしてみてもびくともしません。安全でしょうがこれには参りました。
この夜、オーロラを見に街の光のこないところまでバスで行くというオプション企画を提示されたけれど、 私たちのグループ30名は、つかれたぁ〜と言って全員不参加。他の二つのグループからは44名(ほとんど全員?)参加とか。 みんな元気ねぇ。すごい! これからまだオーロラを見るチャンスはあるだろうし、 私は見られたらラッキーという程度だから、部屋に帰って寝たいと思うばかり。 後日聞いたら、予定の場所では見えなくて、どんどん奥まで行って、トイレなしで3時間半だったとか。 それでも少し見えたそうで、よかったね。3300クローナ(6600円くらい)別料金だから、見えないんじゃ悲しいよ。
出発前夜ほとんど寝ていないし、機内ではずっと昼間。せっかくの窓側の席。うれしくてあまり寝ていない。

夕食時からたまらなく眠くなって困りました。ぬれた水着とタオルだけ洗って、シャワーも浴びずにベッドへ。 ところが、2時に目覚めて3時半になっても眠れない。きれいなバスタブだったことを思い出して、 夜中にお湯を張って、顔まで沈んでしまいそうな長い浴槽に、頭の先と足先で踏ん張って伸びをしてかろうじて入浴。 お湯はちょっと硫黄臭いけどたっぷり出て、温度の微調整もできる。
ポットがあるのがありがたい。湯沸し機は持ってきているけれど、備え付けのは沢山速く湧く。 いつものようにほうじ茶を入れて、お腹もすいているし小さいおかきの袋をひとつ開けました。ようやく心身ともにリラックス。 ついでにこの日の観光用に水筒に熱いお茶を入れて、スーツケースとリュックの整理。 あと1時間と少しだけれど、もう1度ベッドへ。