
2日目 9月29日(木) 午前 晴れ
地球表面のプレートの下はマグマが詰まった柔らかなもので、時々噴出するのが火山だそうだ。プレートが生まれて離れていくアイスランドと、ぶつかって消滅していく日本は同じ火山国で島国。いたるところに火山と温泉があって、遠く離れた親戚みたいな感じ。だけど、見た目は全然似ていません。
北海道と四国をあわせたより少し小さい面積のアイスランドだけど、草原と地平線が続いて大陸のような感じです。
溶岩の崖の上から見た地球の裂け目です。随分広いのに驚きます。裂け目はギャウと呼ばれて幾筋も走り、岩を分かち、水をためて、今も毎年2センチずつ離れてアイスランドは東西に幅を広げているのだそうです。写真の左側、今自分が立っている場所は北米プレート、川の向こうがユーラシアプレート。バスは私たちを下ろした後、川向こうに行って待っています。ここシンクヴェトリル国立公園は世界文化遺産に指定されています。なんで自然遺産じゃなくて文化遺産?
西暦930年、ヴァイキングの末裔たちが、ここで世界で最初の民主議会を開いて、憲法を制定して議会制民主主義を確立したのだそうです。それを記念して、その場所にポールが建てられアイスランド国旗が掲げられているそうですが、何故かこの日は旗はありませんでした。
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アイスランド最大の湖シンクヴァトラヴァトン |
(長い長い湖の意)の北にシンクヴェトリルがある |
真ん中の岩の裂け目が地球の裂け目を
象徴しているように見える |
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左の岩の上にあるポールが見えますか?
右の溶岩は細かく割れていて積み木を積み上げたよう
ところどころ崩壊していました |
この日ただ一ヶ所だけ晴れたのがここだったのはうれしい |
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川面に浮かぶ氷片が日に輝いてきれい |
これもギャウ |
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どれもギャウ、大地の裂け目 |
橋を三つ渡ったかな。いろんな裂け目を見て、透明度の高い水の中に硬貨が投げ入れられているのを見て、おやまぁと思い、晴れているときに少しだけど歩けてうれしかった。
カラスはあちこちで見たけれど、ここでやっと小鳥を1羽見つけました。こんな寒いところで、南へ行かないで大丈夫?
調べてみたらこの鳥は、Redwing、ワキアカツグミという鳥のようです。トルコの国鳥で、ヨーロッパとアジアの針葉樹林帯やツンドラで繁殖し、冬季は南方へ渡る性質があるらしい。


車窓から見ると、あちこちの水辺に家が建っていました。サマーハウスだそうです。土地は個人か行政のものなので、町の人たちが許可を取って家を建て、3週間ある夏休みをこういうところで過ごすそうです。

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スコーガフォシュの滝、62メートルの高さからまっすぐ落ち、森の滝と呼ばれる、きれいに虹がかかっていました
この滝のまわりにはカモメを少し大きくしたような白い鳥が沢山飛び回っていました
アホウドリの仲間だそうです、南岸の野鳥の多い島に近いところです
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滝から流れた川べりの氷がきらきら、そばには馬の放牧場
車窓から見たところ、牛、羊がよく放牧されている。馬はポニーが多いよう |
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