九 寨 溝 ・ 黄 龍
4100メートルの峠を越えて黄龍へ

5日目 2006年7月16日(土) 晴れ

今日はまた4100メートル(人によっては4300メートルとも言う)峠を越えて黄龍に向かいます。バスの席争いなどというものはありませんが、高所の上に、くねくね山道を何時間も走ると分かっているとき、体調の悪い人やバスに弱い人は前の席に座りたいわけです。

旅行社主催の国内バス旅行のときには、できるだけ公平になるように、毎日席を決められます。外国では何故かそれがないので、お互いに譲り合ってといってもなかなかむずかしい。酔うなどということのない元気な人は、進んで一番後ろにいかれますが、今回そういう人は少なかった。左写真の男性はガイドの唐さんです。

夕べ、添乗さんから、バスは早くから開けるから、早い人から順に乗ってください、と言われ、今朝、10人くらいの人が順番に並びました。もちろん並びましたよ。最初3人目だったのに、何故か乗り込むときには前に人が増えて、あらまぁと思いましたが、それでも3番目の席に座れてほっと安心。3泊したシェラトン九寨溝を後にしてバスは出発。
バスに酔うのは苦しいので、できるだけ目をつぶっているのですが、まわりは、この辺独特の風景だから、目を開けてあっちこっち眺めたり、ハッと思い出して目をつぶったり、忙しい。

広い畑に作物がいっぱい植わっていて
高地といっても豊かな農業を営めているよう
コンクリート造りらしい新築の家が多いところも
すごい豪邸 かなり大きい街らしい、川主寺か松藩か分からない
花の形の街灯がちょっと違和感あり
建設ラッシュか、コンクリートの大きな建物 途中寄ったみやげものやは
みやげものというより宝飾店、国営か?
翡翠とかみどりの玉石とか、ブレスレットが多い
一番高い峠は素通り、停まって降りている観光客もいた
この辺にはところどころヤクの放牧がされていた
くねくね道でうまく撮れないうちに曲がってしまって
写真はなし
とても高く見える岩山


“奇景、絶景” 黄龍散策

お昼にホテルに着いて、荷物を部屋に置いたらすぐホテルのレストランで昼食。昼食後、歩いて2分のところにある黄龍入口から自由散策です。どこまで行くかどのように行くか、自分の体力と体調に合わせて歩きます。入口は標高3000メートル。最後の五彩池は3500メートルとか3600メートルとか、本によっては3800メートルと書いてあるのもあって、バスですでに気分が悪くなっていた私は、片道4キロ、登るばかり、最後まで歩くなんてまったく思っていなかったのですが、自分のペースでゆっくり歩くというのがよかったのでしょう。最高地点、五彩池の展望台まで行けて大感激でした。
九寨溝とはまったく違う風景。段々になった石灰棚に仕切られた池に澄んだ水を満々とたたえて溢れ流れていく様子は、なんとも不思議な光景。きっと絶妙のバランスで今のこの景色が保たれているのだと思えて、今年、この体調で、よくここまで来れたとうれしくて、感謝の気持ちでいっぱい。
道は2本で、上山道と下山道に分かれた道を大体標識どおりに歩くのですが、元気で時間が余った人たちはちょっと遠回りになる上山道を下った人もいたようです。昨年までは下山道をかごやさんが有料で客を乗せて走ったそうだけど、今はまったくかごやさんはいません。理由は分かりませんが、客と料金などでトラブルになったこともあると言うから、禁止になったのでしょうか。
黄龍入口
人がいないのは帰路夕方6時過ぎに撮ったから
入口を入ると広場になっていて
横の方に管理の人たちの顔写真つきの案内板
森の中に人が吸い込まれていく
ここが黄龍の入口
写真左の方に女性ボッカさんが背中に高く
荷物を積み上げて歩いている
遊歩道の随所に3個並んで置いてあるゴミ用桶は
こうして、中年女性のボッカさんによって
運び上げられているのか
左に進むと川沿いについた木道をひたすら登る
入口を入って5分くらいのところでもう始まる石灰棚
最初の距離案内板、五彩池まで3600m
少しだけ水をためた小さい石灰棚の池


手前の池は石灰で埋まってきて水が少ない、これから涸れていくのだろうか
右側にはそういう池が並んでいる、石灰棚の色が黄色から茶色なのがこの辺の特徴
きれいな景色のところは記念撮影の人で
ごったがえす、落ちる人がいないのが不思議
大きい池に澄んだ水がいっぱい
向こうに滝が見え、すごい人々
木道の幅は広いが
こんなに前が開くことは滅多にない
旅仲間も熱心に写真撮影
飛瀑流輝の案内板
クリックすると下の日本語部分が拡大され
別窓で開きます
注意書き
‘1000年以上かけて自然にできているから
あなたのひと触りが修復に100年かかることになる’
飛瀑流輝
池がほぼ埋まってしまった石灰棚


2つ目距離案内板、五彩池まで3000m 開けた平らな場所に出た
洗身洞の案内板
クリックすると日本語部分が拡大されて
別窓で出ます
洗身洞
ちょっと見、気持ちの悪いような泥岩の平原
左の続きだけど、色が黄色になってきた
五彩池まで2800m
何故かほとんど植物が生えていない


盆景池の案内板
クリックすると日本語部分が拡大されて
別窓で出ます
盆景池
多彩で沢山の盆景池
五彩池まで2400m
明鏡倒映池
明鏡倒映の案内板、
クリックすると日本語部分が拡大されて
別窓で出ます
明鏡倒映池
距離的には3分の1の位置ですが、写真が多いのでいったん閉じて、つづきは次ページで。

4日目九寨溝2日目へ 5日目黄龍散策後半へ