九 寨 溝 ・ 黄 龍
“神秘”九寨溝散策2日目

4日目 2006年7月15日(金) 晴れ

九寨溝2日目の今日は右谷、Y字の上左側(則査窪溝)と下の谷(樹正溝)を散策です。

昨日もすばらしい景色を堪能しましたが、今日はもう、息が止まりました。実際は一瞬息が止まった後、「わぁ〜」 と声が出るのですが。

今回の私たちのグループは2つ。1グループに1台のチャーターバス。昨日は休まれた人もいて、のんびぃ〜りのんびぃも普通の座席に座れたのですが、今日は補助席になりました。でも大丈夫。山道用に携帯クッションを持ってきて使っているし、昨日のお昼から食事も摂れるようになったし、何と言っても信じられないような美しい眺めに感動して、気分は大分よくなっています。

旅行前の説明会で、ここは絶対迷子が出ます。毎回必ずひとりかふたり迷子になって大変です。旅行社の旗を見失わないように。よそのグループについていかないように、としつこく注意されたところがありましたが、なんということか。本当に2グループでひとりとふたりの迷子が出て、添乗さんが走りまわり怒鳴りまくり、その後、笑顔になれないようで、嫌味たっぷりの注意が増えました。

ほんとにすごい人、人、人なんですよ。最近の、人が戻った土日の心斎橋並みなんですから。 ま、みんな心配したし、添乗さんがどんなに心配したか、よ〜く分かりましたけど・・・


長 海

今日最初の下車は、映画「HERO」の撮影場所になったという長海。
右谷の最奥、標高3150メートルのところにある長い湖です。
広い駐車場につづく広く長い展望テラスがもう、まぁ、すごい人人で、チベット民族衣装を沢山持って、写真撮影を勧めるおばさんたちは多いし、彼女たちも、普通の中国人さんたちも、そりゃまぁとっても声が大きいのです。
場所が広いので秘境だの幽玄だのという印象はないのですが、それでもまわりの山や木々も含めてきれいな湖です。

日本人に負けないくらい中国人も記念撮影が好き
好位置をねらって待つこといとわず、だけど
しっかり割り込みもあり、すさまじい熱気です
民族衣装着た人のまわりは
撮影屋さんがどいたどいたと、どかせます
出来上がった写真はA5の大きさできれいです

五 彩 池
「小心」と書いた注意書きはよく見ます
「注意」の意味のようです
五彩池へ下りて行く階段
新しいし、どこでもこのようにきちんとしていて
まったく危険はありません

          
わっ、見えてきた!きれい!
ただ美しいというのではありません。神秘、幽玄、秘境、とはかくばかり。とても不思議な色合い。ありえないというような色合い。紫なんて・・・。小さい池なのにどうしてこんなにいろんな色・・・? でも写真では、そういう感じは薄れますね。現実の水の質量感や透明感が伝わらないし。実物を見て写真を見れば、あぁ〜これだぁ〜・・・なんだけど。
崩れたのか積みあがっているのか、石がそのまま見える
底までまったく濁りなし。薄い青、濃い青、緑の藻?
風で水面が揺らいだら、それもまた美しい
石の標識は多い
パンダがかわいい
池のまわりの遊歩道というか展望テラスは結構幅広く、場所によっては3メートルくらい、
相当人が入っても大丈夫のようですが、階段からどんどん人が下りて来て
見学時間を25分間もらっていても、ついつい先へ進む人の波に
ついていってしまった人もいて、ここ五彩池で予言どおり迷子がでました。
写真は五彩池から駐車場まで森林の中についた木道を歩く人々
昼食は昨日と同じ‘餐庁’で。九寨溝の中でただ1ヶ所の食事場所。昨日はまだお腹がほんとに治っていなかったので、ご飯にスープをかけて流し込んだだけでしたが、今日は、肉をよく煮込んだスープを食べました。煮込んであれば肉のほうが消化がよさそう。2日半、おかゆばかりだったけど、ようやく料理らしいものを口にすることができました。

1日目の夕食時に、たまたま隣り合った姉妹のふたり連れさんと、食べ物のことで話がはずみ、それ以後、よくご一緒させていただくようになったのですが、この餐庁でも同じテーブルにつかせてもらいました。お腹の悪いときには水分を摂らなくちゃ。スイカはほとんど水分だからいいのよ、と勧められ、どこでもスイカが出るので、食事のたびによく食べました。
また中国の食事と水の話になりますが、水がほしいと探したら、スプライトなんかと一緒に広い店の中央に、バイキング式料理ののったテーブルの横に冷蔵庫があって、売り子のおねぇさんが立っています。中に‘緑茶’と書いたペットボトルがあったから、よかったよかったと買って席に戻ったら、ご姉妹がこのお茶甘い、変、と言いながら飲んでおられます。私が買ったお茶と同じとは気づかず、自分が飲んだときにやっと甘く味をつけられたお茶だと分かってびっくり。

食堂から出ると、同じ建物の広い場所に、チベット族のみやげ物店がわぁ〜と並んでいます。中国人観光客にもチベット族のみやげ物は珍しいのでしょう。売るほうも買うほうも賑やか。
昨日は、ご姉妹と一緒にまわって、ヤクのストールを買いました。彼女たちは買うこともだけど、値段の交渉が楽しいらしくて、おぉ〜、大阪のおばちゃんここにあり。おかげで私も言い値の半分で買うことができました。

ところが今日はひとりでまわったので、写真のおにいさんに、ネックレス10個買うからと1個15元のところ、10個100元にしてもらって得意になっていましたが、まだまだと言われ、他のおばちゃんのところで、九寨溝・黄龍のDVDは、言い値そのままの25元で買ってしまい、しまったぁ、でした。DVDはいいね、と気にいったらしい男性が、私はちゃんと値切るぞ、と同じものを10元も安く買ってこられました。値段交渉を楽しめないのは大損です。


ここからは下の谷(樹正溝)
犀 牛 海

透明度は高いけれど、色合いはやわらかく淡い青

老 虎 海
犀牛海と似た感じの湖

樹正瀑布・樹正群海
石灰でできた堰にせき止められ
小さい池あり、小さい滝あり
樹正瀑布上部
老虎海から歩きはじめ、この石柱型地図の画のように
川がせき止められ池になり、滝になってまた池に、
ひとつひとつの池に名前はあるようですが
小さい池をまとめて樹正群海とよんでいるようです
あちこちに立っている案内標識
川は1本だし、川端の遊歩道を歩いていれば
迷うことはない

樹正瀑布の下は白い泡がゴーゴー
微妙な水色の変化、美しくも不思議な流れと林、九寨溝、樹正群海で〜す

五彩池や樹正群海のほとりでは可憐な花が咲いていました。こちらからどうぞ。

上の自動車道路に上がって眺めた、池と林が並んだ、樹正群海の様子

樹正群海、4ヶ国語の案内板
クリックすると日本語の拡大版が別窓で出ます
絶妙のバランスで繰り返される堰と林。それを乗り越えて流れる水の中の何が 「ここはこれまで。」 と決めてそれ以上高くせずに進むのか。谷の傾斜度と含有鉱物量のバランスだろうか。いつまでもこの美しさをとどめてほしいけど、変遷しない自然はないからなぁ。

チベット民族文化村
上の自動車道路にあがる前に川の上に建っているチベット族の村、今は人が住んでいないらしい、扉には曼荼羅が貼ってある
川のそばにあった水車で動くマニ車 上の道路横にあったマニ車
道路の向こう側1段高くなったところに派手な色の家々が見えます。チベット民族文化村だそうで、人は住んでいますということでしたが、完全に観光化されているように見えました。
もともと、九寨溝という名前の由来は、九つのチベット族の村がある谷ということだそうで、現在は3つ。ここはそのひとつということなのでしょう。
チベット民族文化村 表にマニ車のある家
上にブドウ棚、みやげ物屋、流行っているね 九寨溝内は禁煙だが、ここには喫煙室があるようだ
ヤクの肉も食べられる
民家の内部だと言う、すごいような仏間、かな

道路に停められた移動式トイレ・バス
別に必要じゃないけど、後学のため?入ってみる
好奇心満々のおっちょこちょいは、私のみ
内部の女性トイレ用ドア
よく聞くニイハオ・トイレには出会わなかったが
ここは、立ち上がれば胸から上は見える

火 花 海
芦 葦 海

盆 景 灘
出口(入り口と同じ)から出たところ
ホテルまで送ってくれるバスの駐車場まで川沿いを歩きます。これがあの九寨溝を流れてきた同じ川とは信じられない。濁ってる、と思ったら、これは九寨溝から下った川にまもなく合流する別の川でした。

昨日同様、みやげもの屋さんに寄ります。入ったところは曼荼羅が壁いっぱい飾ってある部屋で、昨日同様、説明は若い女性が日本語で営業スマイルばっちり。どれもきれいで立派な曼荼羅で、興味がある人は買っておられました。

次の部屋には、中国独特の玉の彫刻がいっぱい。4000メートルの雪山にしかない石だそうで、こげ茶とベージュが層になったのを、模様に生かしてあります。石や木が好きだから記念にひとつ、かわいいなんて不敬かな。高さ6センチの蓮の花に乗った仏像を買いました。これは息子にやったので手元に残っていません。ん・・・いつから仏教徒に?
夕食は、ホテルの別館で。


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