奥関東、日光と温泉
2011年5月13日(金) 晴れ    中禅寺湖湖畔で一休みのあと

華 厳 の 滝
華厳の滝
中断から落ちる細い滝は伏流水が崖で途切れて落下、十二滝とよばれます
水源は中禅寺湖から漏出、年中を通して枯れることがないとか
滝の反対側の山肌に細い滝とムラサキヤシオツツジ
この細滝、雨量が少ないときには見られないのではないでしょうか
エレベーターから降りたあと続く長い下り階段
エレベーター駅前の広場から見えるゆったりした男体山 滝口が見える観覧台まで降りるエレベーター駅
広場を横奥に進むと滝の上方の大谷川が見えます
滝になる前の普通の川が見えるとオォッとうれしくなります
滝は今も後退し続けていて、遠い将来には、大谷川の水源、中禅寺湖から
直接落ちるようになるかもしれないと考えると壮大な気分になります

華厳の滝は、思い描いていたような大きい広い緑豊かな崖から一条流れ落ちる滝ではありませんでした。高さもあり水量もあるけれど、滝が削ったらしい大きい穴へ滑り落ちて、削った岩がそのままむき出しでぐるっと滝を囲って、水色鮮やかな滝つぼを持たないからか、少し地味な印象でした。




バス車窓からの景色  目のさめるような新緑


酔いそうな七曲りの山道は目をつぶってやり過ごして、まずは日光山輪王寺。三佛堂は改修中で大覆屋を被って、実物大の建物の絵が描いてあり、方位の厄除け壁掛け?を売るのに熱心のようでした。

日 光 東 照 宮
参道、杉並木 鳥居が見えてきました
広場の一角に五重塔、さすが日光、そろそろ華麗華美な様式が見えはじめました
広場から石段を上がると赤い表門
三神庫
2象の浮き彫りが有名とか 躍動感あふれる象2頭


神厩舎の長押上には馬を守ると言われた猿が彫刻されています。全部で8面あり、人の一生を風刺しているのだとか。
2枚目の三猿、見ざる言わざる聞かざるが有名、写真をクリックすると大きい画像が出ます
いつもながらのピンボケですが


鳥居の向こうに見えてきた陽明門
石段を上がれば左は鼓楼、右は鐘楼
下から見上げた陽明門
獅子も華麗な金色

唐門とそれにつながる透塀は修理中でネットが掛けてありましたが、中がチラッと見えました。やっぱり色鮮やかな細かい模様が続く見事な塀で、横の人たちの大きな吐息が聞こえてきました。
最後に拝殿からその奥の本殿を参拝。さすが徳川幕府260年を築いた初代将軍家康を神君と崇めるためこんな華麗な神殿を作っただけあって、拝殿の中の座る位置に階級差があって、御三家はどこまでとか1万石以上の大名はどことか、あらゆる仕掛けが将軍家を崇め奉るようにできていました。東照宮に限らず江戸時代はどこもそうだったのでしょうが。

祈祷殿の長押に左甚五郎作といわれる眠り猫、とても小さい
陽明門からぐるっと巡らされた回廊、もちろん美麗な透かし彫刻がびっしり

好きか嫌いかは別として、これだけ精巧な彫刻に覆われた建築群は日本にはないし、世界遺産に登録されて当然でしょう。とにかくお金がどれだけかかったかと貧乏人はその点で感嘆しきりでした。 信長は神になろうとして謀反にあい、秀吉は、朝廷の威を借りて関白、太閤と呼ばれて天下統一をなし、家康は死後ついに神になったわけですね。



鬼 怒 川 温 泉

今夜の泊まりは関東の奥座敷といわれた鬼怒川温泉です。清流の両岸にずらっと並んだホテル群。中でも立派そうなホテルでした。それにしても、町にも宿にも人がいません。やはり、地震と津波の後の自粛の影響でしょう。
部屋の窓の外 ひとりにはもったいない



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