種子島と屋久島
2011年7月25日(月) 曇り ときどき 晴れ

憧れの屋久島へ

種子島の西之表港を出航したジェットフォイル・トッピー7は、意外に静かで揺れず、50分で屋久島の安房港に着きました。船で酔わずにすむのはありがたいことです。 すぐにバスに乗って、昼食の場所に運ばれました。
屋久然料理なる地元の健康食材を使った料理。一人前の量が多く、繊維が固い野菜料理で、入れ歯と差し歯にはちょっと厳しかったです。‘亀の足’という貝の一種が出ましたが、到底歯がたちそうになく、写真に撮っただけ。見た目で敬遠してしまった人もいたようです。



やっぱりごつごつ紀元杉

旅行社のツアーは非常に効率よく、短い時間にたっぷり観光できるように組まれています。今回も感心しました。
種子島から屋久島に行くにはいろんな行き方があるようですが、その日の午前に種子島の見どころをあちこちまわって、高速艇で普通の半分の時間で屋久島に移動。それも、ついてすぐの昼食とその後紀元杉に行くのに便利な安房港に到着。 安房港からはくねくね山道を標高1200メートルまでバスで登り、駐車場のすぐそばの紀元杉のもとへ。ちょっとありがたみが薄いですが、初めて会う樹齢3000年という大杉には、やはり直接目にする感動がありました。
苔や他の木に着生された側 左の裏側:真ん中のへこんでいるところは
絞め殺しの木と言われるヤマグルマに喰い込まれて育って
先に枯れたヤマグルマの跡を残した姿
何本もの木が寄り集まったような表面木肌 横にも絞められた跡が残る

写真などで見る屋久杉は、今までにもらったお土産品などで知っている年輪の詰まった木目のすっきりした杉と大いに違うゴツゴツした印象で、同じ大杉でも、本土の古い神社仏閣などで見る天に届けとばかりまっすぐに伸びた杉と見た目が違いすぎて、どこがいいのか分かりませんでした。 ほんものを見るにしかずですね。触ってもいいということでしたが、私の腕では届かなくて、見た感じだけ。それと、地質や江戸時代からの人間の歴史も含めて、屋久杉の今ある状態の説明を聞いて、見た目の異様さが理解できて、樹木の長い命に対する畏敬の念も沸きました。
駐車場そばの遊歩道入り口
写真をクリックすると別窓に大きい画像が出ます


切り倒された切り株にいろいろ着床する木々 1000年未満の杉は屋久杉とは呼ばず小杉というそうです
モミの伐根 写真をクリックすると大きい画像が別窓に出ます
コケやシダ、スミレなど、木陰に集まって育っています
今、花が少ないですが、屋久島固有種が結構あるようです
バス車窓から見たヤクザル3頭、本土のニホンザルに比べて、見るだけでとても小さい
ここは安全だとよく分かっているようで、実にリラックスしてグルーミング中
ニホンザルの亜種だけれど、他の亜種にくらべて遺伝的には10倍ほども離れているらしい
種子島に最近まで生息していて絶滅したサルが、ヤクザルに近かったかホンドザルに近かったか今となっては分からないのだとか



屋久島いわさきホテル

ほぼ丸に近い屋久島の南海岸にある尾之間温泉に建つ近代的なホテル。20数年前に屋久島に行く計画を立てたときには、いわゆるホテルはなく、ほとんど民宿のような宿ばかりのようでしたが。今回バスで少し走っただけで、随分開発が進み、道路もホテルも整備されたように感じました。
4階にツイン部屋をもらいました、エレベーターホールが大きな吹き抜けに面していて
片側からは山が見え、反対側からは海が見えます

山の名前は、右端がモッチョム岳(944m)、真ん中左寄りのとんがった山が耳岳(1202m)、左にデーンと続くのが割石岳(1410m)
海のそばから原生林が続いてすぐに高い山、屋久島らしい景色の中のホテルです



4階から見下ろす、1階ロビーに飾られて吹き抜けいっぱいに突き抜ける屋久杉のオブジェ
アメリカ人デザイナーによる創造物だそうです


部屋の窓から見える景色
上の写真の続き、下に見えるのは滝を配した岩と水の造形
ま、ほんものも、庭も見事な景色です
雨の多い屋久島でこの広い芝生の庭、どれだけの人手をかけているのかと貧乏性はチラと思います
相部屋だめということで、ひとり部屋としてツインが用意され、2晩ゆっくり過ごせました

吹き抜けから見た上の3枚は晴れた2泊目の夕方、その他は、この日の夕方、着いてすぐの曇った景色です。

次は屋久島2日目午前、雨、西岸まわり↓