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五重塔
平安時代初期の建立、国宝
室生山中最古の建築とか |
2010年6月2日(水) 晴れ
平城遷都1300年記念の一環だけど、今日は奈良の町から遠く離れた三重県に近い山の中の寺、室生寺へ。五重塔初層開扉の時期には来れなくて、秋にもう一度あるというので、そのときには是非来たい。今回は、金堂の諸仏を建物内部から拝観させてもらおうとやってきた。室生寺へは今までに何度も来ているが、いつもバスツアー。今の私の状態では、天気と体調に合わせて、特別拝観期間内にそれっと出かけるのが安心なので、ひとりで、1ヶ所だけ。
来る途中、信号機の故障というアクシデントがあったが、少し遅くなっただけで、天気は上々。鶴橋で乗り換えた近鉄大阪線は景色が違って新鮮。桜井あたりから両側に山が迫って、ヒャッホーと声が出そうなくらいにわくわくする。
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室生口大野駅 |
宇陀川に沿って走っているとき、運転手さん、
対岸の摩崖仏を教えてくれる、おぉ、立派 |
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赤い太鼓橋を渡ると室生寺表門(閉じているが) |
境内図
写真をクリックすると大きい画像が出ます |
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仁王門、朱塗りの柱と白壁のコントラストは五重塔に揃えたのか、比較的新しい建物と仁王様 |
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最初の長い石段、鎧坂、金堂が見えている |
どの建物に行くにも上らなければならない石段 |
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金堂の周囲の縁側をまわってみた
平安時代初期・国宝、朱色が残っている |
右手前にある穴のあいた大きな切り株は
五重塔を破損させた大杉 |
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秋にはこの初層内部を見せていただくつもり
屋根に比べて初層がとても小さく見える
堅牢で美しい日本建築、すばらしい |
灌頂堂(本堂)、鎌倉時代・国宝
靴を脱いで中の如意輪観音菩薩坐像・重文を拝観 |
五仏と一部里帰りして揃った十二神将が並んだ金堂内陣は、建物外から見ても美しい仏像たちに見えていたが、こんなに近くで見せてもらえる機会が訪れようとは思わなかった。
仏像本体も光背も鮮やかな色が残っているというだけではない。どの仏像もすばらしいが、特に左端の十一面観音菩薩立像。ふっくらお顔に華麗な衣。頭上の十一面観音像がまた見事。この像全体が一木造りというのだから、ため息が出る。
灌頂堂(本堂)の如意輪観音菩薩坐像もよかった。金堂の仏像に比べると少し傷んでいるようだけど、6本あるらしい手も、立てひざの足も、自然でのびやか、やわらかい動きを示す。遠くて不便なところだけれど、思い切って来てよかった。
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