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東山魁夷画伯と神戸は縁が深くて、大きな展覧会が開かれ、私も2回か3回か障壁画を見せてもらっていますが、本来の場所、ここで拝観するのは初めてです。 真ん中に鑑真和上坐像が安置され、その前の礼室が海、岩に砕ける波の画にぐるっと囲まれています。鑑真和上像の後ろには、ふるさと西湖の風景といわれる襖絵が見えています。建物全体が御影堂で、横の部屋は、山と雲、真後ろは黄山と、日本と中国の風景が交互に現れるようでした。ガラスなどにさえぎられず、庭を見ながら、暖かい空気、さわやかな風に触れながら直接拝観できるのがいいですね。
10年続くという金堂と三仏像の修理で、それらを直接見ることがいつもはできないのですが、今回は、御影堂公開に合わせて、それも期間を例年の3日間から9日間に延ばして、修理中の仏像も見せてもらえることになったのだそうです。
黄色の袈裟を着た数人の外国人のグループが鼓楼の前でお経を上げてお祈りしていました。失礼だと思って写真は撮らなかったけれど、白人数人と日本人かもしれない東アジア人も。どこかのお寺で個人を見かけたことはあったけれど、集団は初めてでした。 待ってもらっていたタクシーに乗り、現代の西ノ京のシンボル、薬師寺のふたつの塔が春日山を背景に大和路らしい風景を見せてくれるスポットへ。時間はたっぷり余っていたけれど、足がいうことをききません。電車に乗ってまっすぐ家に帰りました。 |
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