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薬師寺・玄奘塔
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2007年4月24日(火) 晴れ
近鉄奈良線はなかなか面白い。座席はロマンスシートに変えられそうな形態ながら、通勤通学用に窓際に1列に並べてあって、ふたりずつちゃんと手すりつき。端だけひとり用で特別席のような車両もあります。写真は以前写した分です。
今日、橿原線に乗り換えのため西大寺駅ホームで待っていると、ドア部分にイルカの模様を大きく描いた電車が入ってきて、あわてて撮りました。眼鏡屋さんの宣伝のようです。
トップ写真の通り、回廊の中は工事中でした。非公開だった冬の間にできなかったのかと思いますが、5月5日の玄奘三蔵の命日に、舞楽を奉納するための舞台づくりということで、あまり早くからは準備できないのでしょう。
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石畳を踏んで、玄奘三蔵院伽藍へ
見えているのは礼門と回廊 |
左写真の左(西)側、回廊の一部、外側 |
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5月5日に間に合わせるために大勢で作業 |
右の建物が大唐西域壁画殿
きっと5月5日とか、何かあるときには、この扉が開け放たれて
中の壁画が現れるのでしょう |
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回廊内部、単廊で法隆寺を思わせるつくり
連子窓に多分アクリル板と思われる透明板を
張ってあるのがいかにも今風 |
帰りは、白鳳伽藍の東塔が見える
見た目はやはりこの景色の方が落ち着きます |
薬師寺はどこもかしこも昭和の大再建再興で真新しい建造物ばかりですが、特にこちらの玄奘三蔵院伽藍は、まったく新しく作った伽藍だから、形が奈良時代の様式で、仏教伝来の故事にかかわるものでありながら、なんとも不思議な空間ではありました。
平山郁夫画伯による大唐西域壁画は、今まで何度か美術展で見ていたシルクロードの絵画より重厚で引き込まれるような迫力がありました。回廊全体が壁画で覆われているような大きなものを想像していましたが、北の建物にコの字型に並べられ、外の玄奘塔に向かっています。塔には玄奘三蔵の頭骨の一部を納めてあるそうで、中に三蔵像を祀ってあります。仏舎利とか仏塔とかに、お釈迦様の骨が納められていると聞くと、全世界の仏舎利にどれだけのお骨があるのかと、不敬な考えが沸いたりしますが、あるものはあるので、それが宗教のありがたいところなのでしょう。
門を入ってすぐのところにボタン園があり、今を盛りと咲き誇っていました。若い頃この大きくて華やかな花が苦手でしたが、年とともにこちらもずうずうしくなって、見返すことができるようになりました。
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