出雲大社へ初詣2

        
2016年1月11日(月)~12日(火)

            

    ほぼ40年ぶりの出雲大社へ。久しぶりに旅行社のツアーに参加です。
    松江城、石見銀山、足立美術館をめぐるというツアー。出雲大社以外はどこも
    行ったことがありません。
    歩くのが大変じゃないか、ついて歩けるだろうか、いくらか不安を抱えながら
    行ってきました。
    

 
 



2016年1月12日(火)

大山のホテルに一泊

夕べ、ホテルに着くころ降りだした雨が、夜の間に雪になったようでした。
全館暖房が北海道並みに暑くて、室温調節できず、寝汗を流そうと少し早起き。
カーテンを開けてみると、一面銀世界。部屋は10階。
晴れていれば目の前に見えるはずの大山は雪雲にすっぽり覆われて、しんしんと降る雪に、
大山中腹まで来たことを実感しました。

 
    一人参加で一人部屋追加分を払って、久しぶりに、広くてきれいな10階の部屋が当たりました。
夕方5時。目の前の大山は雨雲に隠れて見えません。


 
朝、カーテンを開けると、外はすっかり雪景色。わぁ~。きれい!

島根県の松江から、わざわざ、鳥取県の大山まで時間にしたら1時間近くバスで走って、宿泊。
天気が良ければ大山が見えるとか、紅葉の頃ならここへ来るまでの景色が美しいとかあるのでしょうが、
この時期は、多分、格安が売りなのでしょう。
部屋は悪くなかったけれど、食事がよくなかった。
夕食も朝食もバイキング式で、種類も少なく、あまり食べたいものがありません。
要は、細かい気配りを感じられませんでした。



出 雲 大 社

40年ぶりの出雲大社参拝。今回は、昇殿祈祷を受けました。
神楽殿に入って、初めて、お祓いと巫女さんの舞などの祈祷を受け、
御神酒、肌守りをいただきました。


 



普段は入れないという、奥の方の拝殿まで進んで、もう一つ奥の本殿の屋根だけ少し見えました。
世間で神無月になるここの神在り月には、参拝者がずいぶん多いのだとか。
気軽に初詣の気分でやってきましたが、日本の国の成り立ちの頃からある神社。
日本海側にあることの意味、いろんな国造りの謂れなどを思いました。



石 見 銀 山

神屋寿禎という人が、日本海沖から光る山を見つけたという伝説の山が
下右の写真の仙ノ山(標高537m)で、戦国時代から江戸時代にかけて銀の採掘が行われた場所だとか。
露天掘りに近いような、表面に近い鉱床だったらしい。

時代が下って、今、私たちが歩いている道沿いに、600余りも坑道を掘り、採掘されるようになったそうです。
鉱床は、火山のもとになるマグマに溶けた種々の金属の融解温度に従って層が出来て、
軽い銀は上に、重い銅は下にたまって鉱床となったのだとか。
ここ石見銀山でも、銀だけでなく他の金属も採掘製錬したそうです。


 

 

ガイドさんは、地元のボランティアだそうです。何でもよく調べてよく知っておられるのでしょうが、
聞き手の私たちに合わせて、分かりやすく面白く説明してくれました。

日本海沖から光る山を見つけたという伝説があるけれど、
いわゆる山師と言われる人たちは、ある植物を見て、何かの金属鉱床がありそうだと判断したらしい。
その植物が、上右写真の枯れてぶら下がったようなシダの仲間らしい。

                       下右の案内板をクリックすると拡大図が出ます
 

間歩(まぶ)と呼ばれる坑道で唯一一般公開されている龍源寺間歩を案内してもらいました。
   バスを降りて終点の龍源寺間歩まで2.3キロ。実際の間部の一部だけ、一般人が歩けるように明かりもつけて整備して、
そこから横に抜け道を掘って、元の道に帰るようにできていました。

添乗員さんもガイドさんも、行きが少しの上り坂、往復4.6キロただ歩くしかない、と強調して、
年配者の多いツアー参加者に無理をしないようにしきりに呼びかけていました。
同じ道を帰って来るだけのようだから、上りの行きでこりゃだめだと思えば引き返せばいいと覚悟して、
小雨降るなか、傘さして、足の速いガイドさんに遅れないように一生懸命ついて歩きました。

ときどき小走りで追いかけたけれど、しんどいことはなかったですよ。
毎日朝夕の犬散歩道がどこも多少は坂道で鍛えられたなぁと実感しました。


   


  

ほぼ平らな坑道を進みます。左右ところどころに、3~5メートルくらいの奥行きの採掘現場跡がありました。
ガイドさんが手首を上にして持っているのは、サザエです。明かりとりでもあり、酸素の多寡を見るバロメーターでもあるのだとか。
工夫たちの尻当ては麦わらでできています。何故か?と問われて、お仲間のおばさんが「おやつ?」と答えたのが正解。
おやつというか、非常食ということのようです。

ここ石見銀山は石英安山岩という、固い岩盤でできているので、崩れることはないそうですが、
何が起こるか分かりませんからね。採掘というと、崩落、爆発なんて思いますが、何よりも水の処理が大変だったそうです。
坑道に立て坑を掘り、そこから横に水を流す穴や道も坑道と同じくらい掘ったそうです。

トルコのカッパドキアで地下都市を見学した時は、逆に水が無くて、
外に水を汲みに行くのが命がけだっただろうという説明だったのを思い出すと、
日本では山でもどこでも土の下を掘るのは水との闘いなのだなと、改めて思い出しました。

下二つの説明図をクリックするとそれぞれ拡大図が出ます
 
                             出口


 

帰り道の中ほどにある安養寺に寄りました。本堂の横に土蔵造りの観音堂があり、
屋根の庇の下に龍の彫刻があります。普通、彫刻は文字通り彫って刻むものだけど、
この龍は壁を塗った左官さんが漆喰を重ねて描いたものだとか。珍しいのでしょう。面白い。







 


帰りは夕やみ迫る中国山地をまたいくつか高速を乗り継いで岡山駅に着き、新幹線こだまで9時ごろ新神戸に帰りました。
ときどき小雨が降りましたが、添乗員さんが非常に細やかに配慮の行き届く人で、
押しつけがましくなく、書いたものを見せたり渡したりして、年配者の多い参加者に、時間や場所を徹底させてくれ、
何の支障もなく2日間、楽しく過ごさせてもらえました。
若くはないが老年には早い男性添乗員さん。失礼ながら、前の職業は何だったのだろうとふと思いました。
久しぶりの泊まりがけ団体ツアー。何から何までお任せでただついて歩くだけの楽々旅。
足の具合が悪かったこともあり、泊りがけで出かけるのは、札幌へ股関節関連。関東へ、孫関連だけでしたが、
今年は、足の調子も、全体の体調もいいようだから、ときどきは、どこかに行きたいものだとひそかに願っています。





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