カナディアンロッキー、ミニミニ、ミニハイキング

アイスフィールドパークウェイからの車窓風景

2日目 8月11日(水) 快晴
高低差による植生の違いが一目で分かる
ロッジポールパイン(家の柱用松の木)の森林とボウ河
キャッスル山、右端の岩峰だけ以前山全体の名前だった
アイゼンハワー山の名を残している
真ん中のハウズ山山頂は大陸分水嶺、
山の裏側に流れた水は太平洋に、手前だと遥かに
大西洋に流れ下る、手前は上方水鳥湖
上の4枚と下の2枚は、バンフからまっすぐ北西に伸びるアイスフィールドパークウェイを走るバスから見た風景。ガイドのカワノさんが何度も言われたように、こんなにお天気がよくて、風がないからさざ波が立たなくて、きれいに山が逆さまに映るのはいつでもというわけではないそうで、この旅の間、連日の快晴、ラッキー、ラッキーの連続でした。
ガイドのカワノ氏は、説明したいことがいっぱいで、自然に早口になるようでした。
上の写真2枚は、6億年前から海に堆積した土砂が岩石となり、1億2000年前に隆起したというロッキー山脈の中でも最も古い地層で、長い時間かけて押しつぶされたから、ぱらぱらと薄くはがれる地層だそうです。

ロッキー観光のはじまり、氷河と湖つぎつぎと
クロウフット(カラスの足)氷河ボウ河
昔、3本並んでいた氷河の1番下が短くなってしまっている

左のクロウフット氷河から少し行ったところ、
ボウ湖と奥はボウ氷河


ペイト湖、誰かがバスクリンの色だって!右奥に氷河が大きくU字型に削ったミスタヤ谷が見える

上のペイト湖写真の左の方に当たる
ペイト湖へ注ぐ氷河の先端部
多分この砂の下に氷河が
もぐりこんでいるものと思われる
映画“帰らざる河”の冒頭の景色、谷の左側は
すすり泣きの壁
、足下に見えるハイウェイが
その谷から続いて、さっき通ってきたばかり
カナディアンロッキーはどこを見ても氷河で削られてできた
岩山と谷ばかり、ここからの風景はそれがよく分かる
ペイト湖の色はミルクを混ぜたような青緑色。とても美しい、他では見ない不思議な色。その色が時期によって変わるそうです。氷河がまわりの岩を削りながら流れくだり、湖水に混じる岩粉の量で太陽光のプリズム現象で乳白色度が変わり、湖の色が違って見えるのだとか。
ペイト湖に限らず、カナダの他の氷河湖も、氷河から溶けて流れる川も、同じ原理でミルク色っぽい青に見えるのだとか。山脈の成り立ちや地層地質、湖水の色など、今までこんなにも詳しく説明をしてくれるガイドさんに会ったことがありません。睡眠不足でバスの中で少し寝るつもりだったけれど、全然眠くなりません。ため息の出る美しい景色を眺め、その景色ができた地球の歴史や現象を教えてもらうのは、大変興味深く楽しい。
あちこちに説明板が建っています。右図は、太陽光のプリズム現象と岩粉を示しているようです。

右側舌状の氷河がアサバスカ氷河、奥に50倍の広さのコロンビア大氷原があり、
アサバスカ氷河はコロンビア大氷原から6つ流れる氷河のひとつ、
最後は北極海にそそぐ。コロンビア大氷原の氷は太平洋、大西洋、北極海と3方向に流れる。
途中段になって見えるところはアイスフォールと呼ばれ、流れが一番速い。
写真の左側に見える氷河の右側山頂はアサバスカ山、その奥の山はアンドロメダ山

ハイウェイのそばの大きなレストランで昼食をとった後、アサバスカ氷河の中ほどまでスノー・コーチなる雪上車に乗っていって、しばらく氷の上で遊びました。
氷河というのは、普通の氷でも雪でもない、硬くてざらざらして、300メートルの厚さがあるというここでも、透明感はあるけれどそれほど下まで見えるわけではありません。表面で溶けたところは小さな流れになって、カワノさんにもらった紙コップでその水を飲みました。何万年も前に降った雪が凍った分かなぁ?・・・ちょっと感動。
自然のままを大切にするカナダで、大勢の人間が氷河の上まで車で行って観光することに、やはり批判はあるようでした。鉄のキャタピラを使わずにタイヤにするなど工夫してはいますが、いつか禁止になるのだろうな。

ジョンストン渓谷、ミニハイキング
ジョンストン渓谷、ロウワー(低い方)まで、片道1.6キロの遊歩道を往復しました。
ペイト湖の展望台までほんの少し歩いて、アサバスカ氷河の上をヨチヨチ歩いて、やっと、ミニがついても、ハイキング。ジョンストンキャニオンとはちょっと大げさな感じ。木が針葉樹ばかりなのを除けば、日本の渓谷に似た景色です。水色が澄んだ青なのはロッキーでは珍しい?ちょっとでも歩けて大満足でした。