3日目 9月30日(金) 午前 曇り

アイスランド・ゴールデン・サークルをまわる

ケリズ火口湖
アイスランド最後の観光めぐり。火山国アイスランドらしいケリズ火口湖に案内されました。平原の中に突然現れる赤い土に深い緑色の火口湖。




日本なら山や森林の中に神秘的にたたずむ姿が多いように思いますが、ここアイスランドでは植物は腰の高さ以上に高くなるものはもともと存在しないそうです。時々松の仲間らしい木を目にしますが、ヨーロッパから運んで植樹されたものだそうで、それでもなかなか大きくは育たないし、増えないそうです。緯度(北緯63度〜66度)の割りに暖かいといっても植物には苛酷な環境なのでしょう。


グトルフォスの滝
広大な草原の中を流れてきた川が滝になってドーと落ちこんで深い渓谷を作っていました。高い山からどんどん低いところへ流れる日本の渓谷や滝と違って、何千年何万年もたつとグランドキャニオンのような景観になるのかなぁ。




幅70メートル。2段になった滝の落差は32メートル。すぐそばまでいって水に手を触れることもでき、自己責任の本質は観光地のどこへ行っても同じです。




この滝のあたり一帯が、20世紀のはじめにイギリス資本に買い占められそうになったことがあるそうです。近くの農民が反対し、その娘シーグリーズルが、もし滝が外国資本に売られたら自分は滝に身を投げると訴え、売買契約は終了していたけれど実行されず、自然のままの滝の景観が残されたそうです。滝の見える場所にこの少女の彫像が立っています。


間欠泉
間欠泉のことを英語でも geyser というようになったのはここアイスランドのゲイシールが元だそうです。
(1) 真ん中の直径2メートルほどの穴に注目 (2) 中から温水が上ってきました
水面が均一に上るのではありません
(3) ぐらぐら揺れるようにまわりを高くしながら
全体に上ってきます
(4) 噴出で〜す
手元が狂ってしまいました
(5)〜(6) この2枚は絵葉書を使わせてもらいます。実物はこんな風にきれいな青色のかたまりが吹き上がります
残念ながら、元祖ゲイシールは一時吹上げを止めたことがあって、2000年の地震で復活はしたけれど、1日に2回、それもかつて70メートルの高さに吹き上がっていたのが半分の高さになってしまって、今では大体5分間隔で吹き上げる『ストロックル』と名づけられた上の写真の間欠泉が観光の柱になっているそうです。
このときは、ほぼ2分間隔で3回吹き上がってくれました。直に目で見るだけと、写真を普通に撮るのと、動画と3回分。ありがとうね、『ストロックル』。
まわりは静かに青い水をたたえた温泉と、蒸気を吹き上げて時々思わせぶりにお湯がふちまで来るのといくつかありました。そばに道路が通っているし、レストランも建っていて、観光客で混み合う時期もあるのでしょう。

レストラン入り口に飾られた子供ヴァイキング像 ヴァイキングに負けない面構えの犬