イ ン ド   ちょっとだけ


シティパレス (3日目 ジャイプール市内)

シティパレスはすさまじく派手な朱色の城壁で囲まれていて、まずあっと驚かされます。中の建物もほとんど朱色。
比較的新しい壮麗壮大な宮殿で、この宮殿の一部には、今も元マハラジャが住んでいるそうで、そこは当然非公開です。はじめてマハラジャの衣服や持ち物の展示を見ました。
ピンクや金色の絹地に豪華絢爛たる刺繍のあるみごとなものです。刀剣短銃などもありました。どれもみごとな芸術品で、絵本で見る恰幅のいいインドの王様が本当にこんなのを身に着けていたんだなぁと納得。

クジャク装飾の入り口

ある宮殿入り口の左右に大きな白大理石でできた象の彫刻がありました。上に乗っている象使いらしい立派なおひげのおじさんの表情がいい。象に掛けてある装飾布に細かく彫りあげた模様がため息ものです。全く見るものすべて驚くべき精巧かつ美麗な美術品です。

窓は小さなのぞき窓を開けてある以外は、すべて細かい透かし彫りになっています。木ではありません。石ですよ。まったく!なんという技術、何という時間!美術芸術は時間とお金に縛られないところで花開くのですねぇ。
ここで最後の見ものは、ふたつの大きな銀製の水を入れる壷でした。
ひとつの壷に8トンの水が入るそうです。20世紀はじめにマハラジャがロンドンに留学するときに、ガンジスの水を詰めていったものだそうです。
バスデブさんの説明では、植民地にされた恨みのイギリスのテムズの水など飲めないと・・・ふたつあるのは、中身を切らさないように交互に送ったものだとか。



天文台

近くに、天文学に造詣の深いマハラジャ、サワイ ジャイ スィン2世が建設したという天文台があります。
いろんな天文観測器があって、といっても、そう言われなければ分からない面白い形をした建造物というか装置群です。世界最大の日時計や太陽の観測器、12の星座を調べる日時計など。今でも正確に計測できるものだそうですが、説明を受けても理解不能が情けない。






風の宮殿
風の宮殿と称されるちょっと変わった建物が少し離れて建っています。右の写真は天文台から見たところです。表の道路が繁華で狭いからバスを停めるわけにいかないのでしょう。車窓から眺めただけです。
まん前から見るととても立派な5階建ての透かし彫りと小さいバルコニーが飾りになっているみごとな建物ですが、何と奥行きは一部屋分しかない薄っぺらなもの。
シティ バレスの一部なので、王宮のご婦人方が涼しいところから自分たちは見られることなく、街を見下ろして楽しんだのだと説明されても・・・まぁ、不思議な感じではあります。

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