ニュージーランド・ハイキング


7日目 2006年2月10日(金) 晴れ

ダーガヴィルのカウリ博物館見学と昼食

今日は北島らしい風景の中を散策できるというので、片道300キロといわれても、行け行けゴーゴー。ただ、昨日と同じ運転手さん、段差でも何でもぶっ飛ばすので、酔いそう。別に眠いわけではありませんが、目をつむって頭を動かさないでじっとしているしかありません。
ガイドさんの説明が子守唄のように聞こえて、ときどき目を開けて外を見る、という調子です。
南島に多かった防風林が見当たらず
ゆるやかな起伏の林が残る北島の放牧場
シダの繁る池のある牧場

ノースサーチなど、今も日本人に人気の郊外の海の見える家の多い地区は
最近では価格も上って、2000万円、3000万円するそうです。
ニュージーランドでは、車は日本と同じ左側通行。バスに乗っていても違和感がありません。
しばらくすると海が見えてきました。海岸にはまっすぐで葉が上向いた面白い松の木が並んでいました。インドネシアなど南アジアの原産だそうで、緯度としては日本と同じ温帯だけど、こういう木が根付いて、独特の景観を作っています。
途中川のような湾が見えました。海岸の林はマングローブだそうで、やっぱり南洋の島々の植生のような感じ。
ノーフォークパイントゥリー
面白い形の松の木
原生林という感じの森が見えてきました



北島の北の地方はノースランドと呼ばれ、東に南太平洋、西にタスマン海に挟まれた南北に細長い地域。今日歩くワイポウア森林保護区はオークランドから北へ3時間。西海岸の近くです。先にお勉強をと、途中のダーガヴィルにあるカウリ博物館に寄りました。写真フラッシュOKです。

入り口の巨大額
中の写真は現役で一番大きい
カウリの木
初期開拓の頃の暮らしぶりを等身大に展示
ガラスに映りこみ失礼

のこぎりの歯のようなギザギザ金属をつけた靴を履いて
カウリの大木に登って、樹液を出す傷をつける
実物大の模型
1本の木を切るのに数人がかりで2〜3日かかったらしい

松脂のような樹液を採って洗っているところ のこぎりからチェーン・ソウまで伐採道具

大きくて硬くてまっすぐで、使い道の多い材、カウリ 途中で諦めた?
苦労した斧かのこぎり跡が見える

30万年前のカウリ、土に埋もれていた分から
作られたもの
持ち上げてその重みを感じるようにしてある
カウリの木は、最初の50年は年輪が詰まっていて
生長に時間がかかる(半径2センチくらいのところ)
100年経つと半径30センチくらいになっている

車輪・・・すごい
全部カウリ材だけ、くりぬかれて出来ている
車輪もすごいけど、この歯車
ごく小さいものから直径1メートルくらいのものまで
材が硬いので、いまだに狂わずにかみ合うとか

リムの木 トタラの木 松脂のような樹液が流れ出て
固まっている
カウリ以外の木は伐採が許可されている

実際に使われた門だろうか カウリの古木のほらをベンチに
仕立てたもの、大人5人座れそう
木工工芸品展示場



地下には目もくらむばかりの黄金色のカウリ・ガムの展示室
松脂のようなもの、カウリ・ガムとは琥珀のことでした!おなじみ虫入りも、とっても大きいのもあります

工芸品展示室ではありません。おみやげ売り場です。
カウリの埋もれ木はこうして工芸品に使うことができるそうで、他の大木、リムの木やトタラの木などは伐採していいので、小物から大きいものまでいろいろありました。
だけど、カウリの色合いが特別いいですね。どれもすてきでした。困ったことに木製品に目がない私には、目の毒の部屋です。絵葉書が入りそうな額をひとつ買いました。旅仲間のみなさんもいろいろ買っておられましたが、若い添乗員さんが、これ買っちゃったと見せてくれた万華鏡が、とってもきれいで、つぎつぎわれわれ旅仲間に買い上げられて、売り切れかと思ったら、奥から出して来られてまた売れていました。筒がカウリ材できれいだし、中に、ニュージーランド特産のオパール貝とかいわれる色がきれいなあわびのような貝殻の砕片がつまっていて、中高年女性の心を溶かすのに時間は要りませんでしたね。お孫さんにおみやげという人が多いようでした。みなさんがおまけに記念の定規をもらっていたので、値段なら同じくらいだからと背中を押されて、もらってきました。



博物館の横のレストランで昼食 レストランの外のテラスは大きなビニール幕で
覆われています、風が強いのでしょう

ミートパイのような・・・アヤフヤ 花は生きた花です



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