信州・中部・山散歩

立山の夏、ちょっとずつハイキング

室 堂

夜行バスに揺られて早朝、室堂に着きました。標高2400メートルまでバスで上ってきて、半日歩こうというのです。午後には帰途に着き、夜大阪につきます。この頃は元気だった・・・
みくりが池
山は朝ですねぇ、山、池、雪、‘写るんです’でパシャッ
逆さ立山が見える場所は人の洪水で写真は諦めました
ハイマツ、下の花は雄花、上の花は雌花
この季節、雷鳥がハイマツの下から
親子で現れることもあるとか、会いたいな


エンマ台まで往復しました
信仰の山だから、山や谷、原も滝も、仏教色濃い名前が多い

あちこちに残る雪渓、コバイケイソウがかわいい
硫黄臭のきつい地獄谷
手前の大きい方の山は奥大日岳、小さい方は大日岳
一瞬、なんでこっちが奥? なんて、馬鹿ですね
人の住んでいる下界から見れば・・・当然でした



弥 陀 ヶ 原

大日岳、奥大日岳を見ながら1時間ほど歩いてまわりました。高原状の湿原です。いいお天気。気持ちがいい。距離が倍ある遠回りの道もあるらしかったけど、この後称名の滝まで歩くので、短い方になったようでした。花が咲き乱れているわけではないし、きっと景色もあまり変わらないのでしょう。だけどこんなにいい天気。ほとんどアップダウンなし。もう少し歩きたかった。
向こうの山とこちらの湿原の間は谷で
称名川が流れています
餓鬼田といわれる池塘が沢山あります
生えている草を稲に見立てての命名とか
やはり仏教からきた話しのようです


弥陀ヶ原のダケカンバは、写真のようにくねくね曲がっていて、中には根元から地をはって、途中で90度曲がって上を向いている木もありました。
4月に来たときの雪の大谷を思い出せば、ここがどんな豪雪地か分かります。毎年の雪の重みで曲がりくねってしまうなんて、木も大変な苦労だねぇ。

ヨツバシオガマ チングルマ



称 名 の 滝

滝まで行く途中、高さ500メートル、長さ2000メートルに及ぶという崖に、まるでスコップで掻きおろしたような縦の筋が幾筋もついている『悪城(あくしろ)の壁』が横に見えます。何万年もの歳月をかけて、氷河と称名川が削り取ったものだとか。川を挟んで悪城の壁と大日岳、両方が近づきせばまっているところから流れ落ちる日本一の落差を誇る称名の滝。 滝の上では弥陀ヶ原の横を流れてきて、落差350メートル、4段に分かれて落下します。
悪城の壁
谷でもない、今は水も流れていない、すぐ横が
立派な林になっているのに、どうして?
一度岩が削り取られると少しの土もとどまらないの?
後何千年かすれば今かろうじて草が生えているところに
木が生えるのだろうか。


称名の滝、すごい勢い、すごい水量  

1997年7月


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