2日目 2003年10月21日(火) 曇り

信州の秋、落葉松林と日本アルプス、くっきり

予報どおり今にも降りそうな曇り空ながら、麓は霞かもやか墨絵のようにかすんでいるのに、日向木場展望台からは、左に八ヶ岳連峰、真ん中に南アルプス、右には中央アルプス、その右奥に御嶽山。どれも山頂がくっきり現れ、みごとな大パノラマを見せてくれました。



麦草峠から白駒池へ

メルヘン街道(国道299号)をぐんぐん登って、麦草峠の少し手前の無料パーキングに車を止め、苔むした落葉松の森の中を深呼吸しながら歩きました。

車で来る人は麦草ヒュッテから歩き始めることが多いけれど、この落葉松の森がいいのだと妹が珍しく熱く語ります。本当に気持ちのいい散策路です。





峠から少し歩くと、大きな石がごろごろ、ぽっかり森の中に穴があいたようなところがありました。まわりのシラビソやトウヒのような大きな木は根を張れないのでしょうか。ハイマツが岩を覆って、分厚い苔や黄葉のシャクナゲとまるで庭園のような雰囲気です。





麦草峠を過ぎるあたりから、縞枯山が見えました。
何度申し込んでも人が集まらず中止になった恨みの北横岳池めぐりハイキングコースにあった縞枯山。
今ではもうそのコースを歩くのはとても無理です。



うれしいことに、今日も一周コースがありました。
白駒池のまわりはまるで布団をかぶったように苔に覆われた森です。30分ほどぐるっと池を巡って木道を歩きました。
帰りは来た道をそのまま引き返しました。ほとんどアップダウンのない往復2時間ばかりの歩きは、私にはちょうどいい加減で、心配した雨も降らず、いいねぇ、気持ちいいねぇの連続でした。





横谷渓谷は紅葉まっさかり

道沿いにずらっと並ぶそば処のひとつで、昼食にとろろ山菜そばを食べ、雨のこないうちにもう少し違うところを歩こうと、午後は横谷渓谷を王滝まで往復しました。

昨日と今日で見慣れた信州の秋色は黄色からオレンジ色、茶色がおもでした。横谷渓谷はカエデの赤が華やかです。赤銅色の岩の上をすべるように流れる水は、きれいという印象ではありませんが、次々に現れる滝が楽しくて、疲れというほどではないけれど、久しぶりの山歩き(?)で重くなった足を運ぶ元気が湧きました。
乙女滝


霧降の滝
渓谷沿いの遊歩道

屏風岩氷瀑 王滝
昨日とはまた違うすばらしい信州の秋を、今日も満喫しました。帰りに石遊の湯というつるつる温泉にも入りました。
ただ、やっぱり・・・・・・今日のどじぃぶりはかなり大物でした。
眼鏡をなくしました。どこでかは分かりません。電話のあるそば屋さんへは電話して確かめました。ない。そうなると山の中です。翌日は雨だし、探しにもう1度同じ道を歩く気はなく、泣く泣く諦めました。あーぁ、もったいないことを・・・・・・
これじゃのんびぃとは言えません。のんびぃに違いはないけれど、やっぱりどじぃ。あーぁ。