スイス・アルプス・ハイキング

10日目 7月19日(月) 晴れ

シャモニーに置きみやげ

とうとう帰る日になってしまった
午前中は自由時間。三人グループさんの後ろをついて歩いて、自分もいろいろ衝動買いをしました。予定していなかったから衝動買い。だけど、どれも私には必要で、ありがたいものばかりでした。
初めてのハイキングの前に友人につれていってもらって買った思い出の靴。5年間ハイキングの度に使って底が磨り減っていることに気づかず、雪渓で滑って怖い思いをしたから、新しい靴を。思い出つきない靴だけど、大きくてスーツケースに入りません。申し訳ないけれど、シャモニーのごみに。とんでもない置きみやげ・・・ごめんなさい。
他にも、自分用にウォーキングシューズ、リュック、帽子を。そのまま使って日本に帰りました。帰国後も山で街で大いに役立ってくれています。
楽しい楽しい旅は終わりました。いいお天気をありがとう。いいお仲間をありがとう。無事にハイキングの旅を終えて嬉しい。おみやげも買いました。自分用にもあれこれ買いました。でも何よりも、歩いた、見た、触った、その感覚。それが一番のおみやげ、思い出。


小物雑貨の店の前で寝そべるワンちゃん 目を開けて、いい子ね、お願い、、、目を開けてくれた!


ジュネーブ発のスイス航空で乗り換え地まで行きます。別の乗り換え地に向かう関東三人グループさんたちと別れて、ちょっぴり寂しい気分。最後のおみやげを免税店で買ったりしながら時間待ちのとき、思いがけない、ちょっと恥ずかしい情けないことが起こりました。
一緒に並んでいたご夫妻が西宮のどこに住んでいるかとお尋ね。ご存じないだろうと思ったら、地震前に近くに住んでおられたそうで、何と我が連れ合いをよくご存知の、同じ大学卒、同じ職場の方でした。 しかもお声をかけてこられたご主人様は、「お母様でいらっしゃいますか?」 奥様が袖を引っ張られましたが、遅かった。えぇ、白髪だし老けて見られます。でも義母とは28歳も違いますよぅ。だけど気まずかったのはあちらだけではありません。それまで散々、何故ひとり参加なのか、趣味の合わなさを誇張して、当然自分を正当化して喋りまくった後でしたから。
『旅の恥はかき捨て』ではありませんわよ、みなさま。

乗り換えはロンドン。
往路のパリより安心感があるのは、
聞こえてくる案内などの言葉が
ほとんど意味は分からなくても
聞き慣れた英語だから・・・?だけど、
旅の間一緒にいることが多かった
同じコースの人がほとんどいなくて、
人種のるつぼのような大雑踏の中で
ひとりでの乗り換え移動と
長い待ち時間。

こういうとき、ひとりというのは
まったく心細いものです。

飛び立ってすぐ、ロンドン郊外らしい住宅地と田園が見えます。夜の8時半というのにこの明るさ。緯度の違いと夏時間と理屈では分かっても、慣れることがないうちにヨーロッパとさようなら。シベリア上空での朝焼けが旅の最後を飾ってくれました。



11日目 7月20日(火) 晴れ
飛行機に乗っているうちに、翌20日に変わり、夕方関空に帰りつきました。
一生に一度の海外旅行と一大決心で出かけたスイス。長くて短かったアルプスハイキングの旅。願わくは、再び訪れたいものと熱望し、地に足のつかない思いで家に帰りました。